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モッコク 1886

2015.06.27 15:00

1950年代の、民家の前栽(せんざい)に、

木斛(もっこく)が、必ず植わっていたのは、

厚く艶のある常緑の葉と、

石斛(せっこく)に似た香りの花のせいでした。

 

石斛は、日本原産の着生蘭です。

 

昔の人が、樹木の、姿や肌や葉を、好んだのは、

湿気の多い気候や、茶道の、影響かも知れません。

トイレを隠す葉と、

芳(かぐわ)しい肥(こえ)に、調和する花が、

必要でした。

 

茶道や、茶室の庭の流行も、その線と思いますが、

江戸時代に、

木斛は、民家の庭の、必需品になりました。

 

雌雄異株ですが、雌株は、両性花しか咲きません。

雌しべのない雄花しか、咲かない雄株は、

何のために、生きているのでしょうか。

  

変な考え方ですが、何のために、というのが、

進化論の典型でした。

 

弱肉強食も、そこから導き出されますが、

コピーや組み合わせが、

殺し合いと解釈される仕組みは、流行文化です。

 

免疫や論理も、敵味方識別装置のように、

自分と同じ素質を、見つける仕組みですから、

進化論や精神分析が、流行(はや)ったのも、

当たり前なのですが…

 

写真は、雄株の雄花です。

 

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