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ヤマグワの実 1900

2015.07.22 15:00

赤いうちは、酸(す)っぱく、

美味(おい)しくありません。

 

蚕(かいこ)の餌として、葉を利用される桑を、

真桑(まぐわ)と言いますが、

日本に帰化した山桑も、

中国原産の真桑の、古い品種が、野生化したものです。

 

実(み)は、集合果ですが、

黒くならなければ、甘くありません。

真っ赤な実が、だんだんと黒くなれば、

ドドメ色と、言われます。

 

黒く甘い実を、食べると、

口の中や唇が、黒紫に染まりますので、

その色も、ドドメ色です。

 

熟した女性器の色を、そう表現しますが、

それが甘く、美味しいのかは、人それぞれです。

 

土留(どどめ)に、桑の木を使いましたから、

熟した桑の実の、黒紫の葡萄色が、

土留色と、言われるそうですが、

植物に由来する言葉だけでなく、

一般に、語源のほとんどは、眉唾(まゆつば)です。

 

雌雄同株と異株の、個体がありますが、

真桑と山桑は、簡単に雑種ができるだけでなく、

真桑には、無数の品種があり、

真桑と山桑を、掛け合わせた品種も、

少なくありません。

 

栽培するには、

雌雄同株と異株の、どちらが便利なのかしら。

 

桑の字は、又がたくさんあるように、

剪定をすれば、するほど、枝が分かれて、

たくさんの実(み)を、付けます。

 

鳥は、黒い実を食べますが、

体が軽くなければ、飛べませんので、

近くの木に止まり、ほんの20分ほどして、

糞を出してから、遠くへ飛びます。

 

鶏(にわとり)であるまいし、

鳥は、体全体が、羽のように軽い。

レオナルド・ダ・ビンチが、

木製の翼を、人力で動かせば、空を飛べると、

考えたのは、頭が悪い。

 

これでは、図体が重く、動力が足りないと、

誰に教えられなくても、幼児の年齢には、

すでに、直感的に知っているものなの。

 

運動感覚から、ひとりでに気づく能力が、

論理能力と、ほぼ同じです。

知覚を構成します。

 

ダビンチは、絵描きさんに、多いタイプですが、

エステティックと論理が、同じであるのを、

エステティックの側から、気づいていても、

論理の側からは、

まったく、知る能力が無かったかも、知れません。

 

うちの父は、IQ70でしたが、美男でしたので、

みんなから、頭が良いと、一目置かれていました。

 

山桑の実は、雌しべが、喉に引っ掛かるだけでなく、

毛虫が大好きなので、

毛虫の毛が、付いているかも、知れません。

 

カイコの蛾って、すごく可愛い顔や体つきです。

どうしてなのかって、考え込んでしまいますが、

うちの父は、簡単に、

役に立つからに決っている、と言っていました。

 

インカ帝国の住民が、

スペイン人の白い肌を、信仰したように、

真っ先に殺されるのは、

社会の底辺の、カイコのような人たちですから、

論理能力が低ければ、

知覚や数学や科学技術を、信奉するのは、

当たり前です。

 

権力に従順であれば、可愛いらしく見えます。

美人薄命ってやつですが、

数学や科学技術だけでなく、

知覚も、権力に決まっているのに…

 

論理って、みんなと一緒のように、

権力に、従順な振りをします。

 

猫が腹這いになり、草に隠れて、獲物に近づくように、

社会に韜晦(とうかい)して、

機(き)を窺(うかがわ)わなければ、

生き残れません。

 

二股や三股は愚か、すべての判断の組み合わせを、

準(なぞら)えることができなければ、危うい。

 

古代インドや古代ギリシャの、

論理中心主義の言わんとするところを、

カイコの可愛さのように、

わかっていなればいけません。

 

科学技術や進化論や精神分析などの考え方って、

すぐに滅びる安物の権力ですから、

いつでも狙撃できるように、狙いを定めたまま、

従順な振りをして置きます。

こいつらは、ほんとうの敵でない。

 

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