スケールトラックでダイナミックにジャンプ!
皆さん、こんにちは。 RC開発担当の古屋です。
毎週水曜日はRCカーの話題をお届けいたします。
前回は私が担当するアウトローランページの紹介をさせていただきましたが、今回は走行編をお届けいたします。
12月に静岡県御殿場市にある日光無線サーキットで動画撮影も兼ねてテスト走行を行ってきました。日光無線サーキットは毎日ご主人が手入れをされているので、とても綺麗でコンディションがよく、走らせていてとても気持ちがよいサーキットです。
私のように選手権ではなく、サンデードライバーとして楽しむ者にはうってつけのサーキットです。 ただし、この時期の御殿場は寒さとの戦いです。お天気は快晴で近所迷惑にならないロケーションのため、夜明けから日没まで走行可能なのですが、午前中は凍結している部分もあるのでお昼近くまでは走れません。周りは道路工事の建機や車両が多く、富士演習所も近く、時より空砲の音が聞こえたり、男の隠れ家的なとてもおもしろいサーキットです。
前回も解説しましたが、アウトローランページはフロントにダブルウイッシュボーンサスペンションを装備し、リアはソリッドアクスルをリンクサスで繋ぐという、今までにありそうでなかった2WDのスケールトラックです。走行したフィーリングも実車のトロフィートラックをそのままスケールダウンした感じでとても大きくロールするのが特徴です。
土のトラックでは2WDは圧倒的に不利で、以前ビンテージシリーズをここでテストした時にあらためて4WDの凄さを思い知りました。しかし、2WDはその難しさがとてもおもしろいのです。基本的に全く喰わない感覚です。おまけに、アウトローランページにはパワフルな15ターンモーターがついているので、土のサーキットでは若干オーバーパワーかもしれません。パワーを抑えて走らないとすぐに暴れてしまいます。以前行ったビンテージシリーズのテストでその感覚は予想していましたので、リアグリップを上げるには、やはりテールヘビーにするのが一番効果的です。できればアクスルではなく、シャシーリアのできるだけ上のほうにおもりを搭載するのがよいと思われますが、今回は市販のウエイトをダンパーの横に取り付けてみました。片側40g、合計80gを積んでみました。
バッテリーはマッスルパワー3600HVにしました。もちろん、付属しているバッテリーよりもパワーがありますが、今回はパワーよりも重量が重いことのメリットを強く感じました。
バッテリー搭載スペースは市販のいろいろなバッテリーに対応するために少し大きめに作られています。
今回は厚さ5mmぐらいの細長いスポンジをフロント側に詰めてバッテリーのぐらつきをなくしてみました。
さらに、2Pコネクターをよりしっかりと固定するために2.5mmの穴を追加し、3mmのイモネジでコネクターをしっかりと固定する改良を加えてみました(効果抜群)。
やはり、オフロード走行はジャンプがおもしろいですね。撮影も兼ねているので、仮設の大会でお馴染みのジャンプ台を持参し、どこまで大ジャンプできるか試してみました。やってみてわかったことはジャンプするよりもまっすぐにジャンプ台まで走らせることがとても難しかったですが、何度かトライしてよい絵図らのジャンプができました。爽快ですね。
ダイナミックなジャンプ! 最初はおっかなびっくりでしたが、思いのほか丈夫なので慣れたらご覧のように大ジャンプできました。着地は……ご想像にお任せいたします(笑)。
このロケの動画はこちらです。
(有)日光無線 御殿場店
日光無線 御殿場店はパーツの品揃えも圧巻です。また、ご主人もとても親切で優しいですよ。場所柄、富士スピードウエイに近く、レーシングドライバーやチームメカニックの皆様もよく利用されているとか。運がよければ、レーシングドライバーに会えるかもしれませんね……。
次回はアウトローランページのセッティングとメンテナンスをお伝えいたします。
お楽しみに!