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NOTE FARM / 暮らしの畑屋のおと

畑づくりをするときに知っておいて欲しい、自然の流れについて

2016.09.12 07:43

 

こんにちは、そーやんです。

このシリーズをたくさんの方に応援していただいて本当に嬉しいです。

 

もし読んでいらっしゃらない方は、こちらが前々回の記事です。

 

こっちが前回の記事。


 

このシリーズは僕が今の時点で子供達に遺したいものはなんだろう?

子供達に伝えたいことはなんだろう?

という問いから始まっています。

なかなか難しいことですが、できるだけ純粋な気持ちで表現できればなあと思っています。

 

ですからここに書いていくことは、

科学的に確証があるかどうか、

今までどれくらいの回数を重ねてきたかということよりも、

僕が本当に思っていること、感じていること、内側から出てくることを書いています。

 

 

前回のおさらい

さて、今までの二回の話では、

僕は自然と人が仲良く暮らす世界を実現したいということと、

そのためには畑をすることがとてもお勧めですよ

という話をしてきました。

 

そして野菜づくりにおいて僕らの役目は、

その野菜が育ちやすい環境、

そのいのちが輝ける環境を整えてあげること。

そしてその環境は決して僕らだけの力で創るものではなく、

自然とともに創る、「共創」していくということを前回書きました。

 

今の農業は残念ながら「競争」、もしくは戦いになってしまっています。

 

でも自然をパートナーであり、母なる舞台として、

理解し合おうとし、コミュニケーションしていくことで、

互いに仲良くなれるし、その豊かな関係性の一つの結果として、

そして自然からの愛の表現のひとつとして、

その恵みを僕らが得ることができるのだと僕は思っています。

実に抽象的な話に思えるかもしれませんが、本質はそこだと思います。

 

 

 

自然の仕組み、流れについて

どうやってコミュニケーションしていくのかの話はおいおい書くとして、

今回はまずおおまかに自然の仕組み、流れを書いておこうと思います。

 

自然が何をしようとしているのか、

どこへ向かおうとしているのかを、おおまかにでも理解しておくと、

実践的に野菜のお世話、畑とのコミュニケーションをしていく上でも大変役立ちます。

 

子育てにおいても

その子がどういう性質、性格、好みの子なのかを理解していると、

あ〜この子はこういう子なのねと、受け入れやすい理解しやすく、

無駄に注意したり心配したりしなくて済むのと似ています。

子供を信頼する、自然を信頼するということでもあると思います。

 

 

 

僕らが畑を作ろうとしているその場所は、

つい何もない場所として接してしまいがちではありますが、

絶えず自然からの働きかけがあり、ある流れの中にあります。

 

耕作放棄地のように、

どこの土地でも畑にするような場所であれば、

ほっとくと草が生い茂り、

虫や生き物が増え、

そのうち森のようになっていくというのは誰でも理解できると思います。

 

パーマカルチャーの祖、ビル・モリソン氏がいうように、

「地球は森になろうとしている」のです。

 

 

ただ、いきなり森に生えるような巨大な木が生えるわけではありません。

まず耕されて土がむき出しになった畑では、

地を這って横に広がっていくような植物が増えます。

 

これはそこの土地に入る太陽、雨、空気からのエネルギー・養分を効率的に摂取するとともに、

土が裸になって紫外線や雨風で風化するのを防ぎます。

そうすることで地中の微生物が生きやすい環境が整い、

栄養素も流出しにくくなります。

 

そしてそこに生えている植物の枯れたものや、

そこに暮らす虫たちの死骸が土に積み重なり、

土壌中の微生物がそれらを分解していくことで、

土が少しずつ豊かになっていきます。

 

そうするとより大きな植物がそこに生きられるようになり、

そうするとまたより大きな虫や生き物たちがそこに生息するようになります。

 

そうやって土もどんどん豊かになっていくとともに、

地上の生き物たちのコミュニティも絶えず発達していくのです。

この流れを植生の遷移と呼ぶそうです。

 

 

このように自然界には、いのちがいのちを育み、

全体として豊かになっていくというとても大きな流れがあるんですね。

 

 

そしてこの大きな流れの中で、

その土地に生える植物はどんどん変わっていきます。

ということはその土地の環境もどんどん変わっているということです。

 

 

だから僕らが野菜という植物が育つ環境を作るということは、

肥料なり、微生物なり、資材なり、農薬なり、ハウスを使うなりして、

この大きな流れの途中にある「その野菜が育ちやすい環境」を人為的に復元、模倣し、

そこを維持しようとしているということなのです。

これはどんな農法であっても同じことだと僕は思っています。

 

ですから、もし畑づくりで迷うことがあれば、

原点はここにあるのだとさえ知っていれば、

そこに立ち返って、今どうするべきかの指標にすることができます。

 

知識がなければ野菜を育てられないということではなく、

自然からもその環境の作り方は学ぶことができるということです。

 

 

 

まとめ

最後にまとめに入りますが、

どの畑も森になろう、豊かになろう、エネルギーを蓄えようとする大きな流れの中にあります。

この流れを作っている大元は、母なる大地・土であり、

そこを舞台として生きるたくさんの命のコミュニティネットワークがその流れ自体であり、

自らその流れを大きくしています。

 

畑づくりをするときは、

ぜひこの大きな流れを意識しておいて欲しいです。

 

もし何か問題が起こったのであれば、

ここに立ち返りましょう。

 

すると自然はどうしようとしていたのか、

どういう流れの中にあるのか、

畑が今どういう状態なのかを知るてがかりになります。

 

 

今回もお読みいただきありがとうございました。

もしご興味あれば一緒に畑づくりしてみましょ〜

notefarm-kagoshima.hatenablog.com