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酒場BETTAKO

BETTAKO -其の237-

2022.06.12 03:32

鹿児島県阿久根市波留から滝野川の地に

届いた先発隊出荷分20本は4月下旬の事だった。

東京都内において、蔵元といち飲食店の間で

PB(プライベートブランド)製品を作り上げる事は

容易い事ではない。


何故、容易くないのか…。という質問を

カウンター越しに頂戴する事が多い。


まず飲食店は取り引きをしている酒販店の

バックボーンを必要とするのかもしれない。

無論、オンラインで商品を購入できるが、

蔵元↔︎酒屋↔︎飲食↔︎消費者の信頼関係の

サイクルはオンラインに比べ厚みがある。


酒販店の力強いバックボーンの恩恵を受けつつ、

親交の深い蔵元間でPBを作る…それが業界の

スジというSTYLEでもある。


少々話がズレたが、先発隊の20本が残り2本

となった頃、弍番隊の19本が再び阿久根市波留の

地から、東京滝野川の地に届いてくれた。

1か月と少し…一升瓶18本が空となる。

その消費量の速さには、追加注文のお願いで

電話をかけた蔵元の社長も驚いていた。

日本酒の店がひしめき合う集落で、本格焼酎の

専門店が、アルコール度数25度の酒を異例の速さで

提供している事は、蔵元からすれば2003年時の、

焼酎ブームと比較対象になる事だろう。


Chapter1

第一章…それは始まりでもあり、古くから

本格焼酎の聖地と称されるBETTAKOが、蔵元と

スクラムを組み、前へ突き進む始まりでもあると

私も蔵元もそう考えている。