薫習

『薫習』という言葉を知ってはりますか？

読み方は、『くんじゅう』といいます。

私が好きな言葉のひとつです。

要するに、時間をかけて衣服に香りが移るように、考え方や習慣が、だんだんと浸透する

ことです。

たとえば、人の教育においても、時間がかかります。むしろ、時間をかけて徐々に身につけないと、本当に習得したとは言えないのかもしれません。

昔の、師匠と弟子の関係も、この『薫習』という考え方に基づいた教育でないかと思います。師匠は何も教えてくれません。弟子は、ただ師匠の技を見て習うだけでした。