『W旦那+(プラス)』第110話 三代目妄想劇場
2018.01.10 11:00
隆二「どこからくんの?その自信は…」
臣「なんとなくだよ。念のため理愛には牛乳を持って行くように伝えた」
隆二「え?言っちゃったの?それってバレたらヤバいんじゃ…」
臣「顔色一つ変えなかったから、その代替えのことは知らないんじゃねーかな」
そういえばあのホテルでも、悪魔が花瓶に入った牛乳を吸い取る間、
理愛はボウっと宙を見つめているだけだった。
やはり理愛は、ただ操られているだけで、悪魔の目的など理解してないのかもしれない。
臣はウォッカをグラスに並々と注ぎ、
一口で飲み干した。
「あーっ…うめぇ」
隆二(今日買ってきたばかりなのに、
もうほとんどカラじゃん…)
臣は舌舐めずりをしながら、怪しい視線を隆二に送っている。
(今夜は臣と二人っきり?)
理愛は何時に帰ってくるのか?
隆二の鼓動が早くなるのと同時に、
玄関のチャイムが鳴った。
End