『HAPPY BABY⑨』(続•臣隆妄想劇場100)ショートバージョン
2018.01.11 23:00
20分程何も会話を交わさず、臣は大きめのカップでコーヒーを飲みながら、
用紙に文字を書き込んだり消したりしている。
時々陽翔の隣に寝転がっている隆二を見ると、眠っている様子はなく、
半分ほど目を閉じて、陽翔の寝顔をジッと見ている。
口角が上がり、口元が明らかに緩んでいる。
臣(最近肌艶がいいっていうか、唇なんか少しピンクがかったベージュで…)
(俺の知らない所で、何か特別なことしてんのかな?)
用紙に書き込みながら、チラチラ隆二の顔を見て、臣が考えを巡らす。
(あいつが去年から見たがってるパンダのシャンシャン…全身がピンクなのは、ママのシンシンが可愛がって舐めてるからだとか…)
(俺が毎日キスしまくってるから、あんな色してんのかも?)
臣はふと赤くなり、
(俺…何考えてんだか…仕事しよ)
すぐにまた、ペンを持つ手を止めた。
(抽選当たったら、シャンシャン見に連れてってやるかな)
隆二の顔をチラ見して微笑んだ。
続く