ストレスと脳内物質
参考資料: http://ameblo.jp/btu-blog/entry-11150899248.html
ストレスは脳内の神経伝達物質のバランスを変えることで、脳の働きに歪みを与えます。主な脳内物質を挙げてみると以下のとおりです。
ドーパミン~興奮系
最強の覚醒物質であり、快楽物質であるドーパミンは、努力や忍耐に対する報酬としての役割を持っています。統合失調症はドーパミンの過剰、パーキンソン病は不足によって起こると考えられています。
ノルアドレナリン~興奮系。
意欲や感情に対して、刺激的に働きます。働きが強すぎると不安神経症や睡眠障害が起きます。とりわけ脳幹の橋にあって、ノルアドレナリン分泌の神経核である青斑核は、不安や恐怖の源と考えられています。
セロトニン~抑制系。
中脳と延髄の間にある縫線核という神経核から、上位の脳幹さらに大脳皮質へとつながっています。この物質の働きを促進する薬は、抗不安剤、抗うつ剤として用いられます。睡眠などの体内リズムを調整するメラトニンは、大脳辺縁系の松果体でセロトニンからつくられたものです。
ギャバ(γ―アミノ酸)~抑制系。
不安と恐怖を取り除き、催眠や鎮静の効果をもたらします。大脳皮質や小脳、海馬、脳幹などに広く分布し、とりわけ、新皮質から辺縁系の情動を抑え込むように分布しています。少し前に、ギャバ入りのチョコレートが売られていましたね。でも、ほとんど効果は期待できないはずです。なぜなら、投与というより、分泌させないといけないからです。
この他にも、脳内麻薬と言われるエンドルフィン、扁桃核や海馬に働くグルタミン酸、不足するとアルツハイマーが起るとされるアセチルコリンなど、様々な物質が複雑に干渉し合いながら、脳の揺らぎ、心の揺らぎをつくりだしています。 つまり、脳、心にもホメオスターシスが働いているということなのです。
ですから、私たちの心は絶えず変化します。辛いことがあっても、「時間が解決してくれる」という言葉は、ホメオスターシスの復元力に対する人間の信頼を物語っています。ストレスによって、この脳の揺らぎ、心の揺れを、止めたり、極端に激しくしたり、歪めてしまうことが問題なのです。
ホメオスターシスを高めるには、覚醒低代謝状態を作り出すことです!!