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Eric Dolphy「OUT TO LUNCH」Hat And Beard

2018.01.10 14:53

今日も寒すぎるので引き籠り。YOU TUBEでジャズ系をランダムに観ていたら、このEric Dolphyの「OUT TO LUNCH」(1964)で止り、久し振りに全編聴いた。

約50年前の大学1~2年の頃だけど、校門素通り授業そっちのけでよく通った小さなジャズ喫茶が駿河台にあった。JAZZ ROOM「SMILE」で店主はともえさん。きさくなともえさんとジャズの話をするのは楽しかった。アルバムが10枚、面出しして飾ってあったので「これ、好きなアルバムなんですか?」と訊くと「うん、ジャケットが好きな10枚」だという。へ~っジャケットがね、と思いながらその10枚をジ~ッと見る、「OUT TO LUNCH ああ、昼飯に出てるんだ。WILL BE BACKって、この時計じゃ何時に戻るのかわからないじゃん!(笑)」でもカッコいいジャケだなぁ、聴いてみたい!と思ったのが「OUT TO LUNCH」との出会いでした。

そして一曲目の「Hat And Beard」を聴いた瞬間「なんじゃ、こりゃ!前衛的!アブストラクト!なにこのバスクラリネットの呻き!」なんて言葉...を発して、ともえさんにこのアルバムの解説をお願いしたのです。

FIVE SPOTとかはこれを聴き込んだあとに聴いたので凄く聴きやすかった!死の4か月前に録音されたという「OUT TO LUNCH」は伝統的なアプローチであるバップの語法、そしてモードを踏まえてドルフィーが最後に概念を壊してみせた実験的な作品ではないでしょうか。なんとこの時トニー・ウィリアムスは19歳! 賛否あるようですが、僕は大好きなアルバムです!(^^)!