📄第7章生物群集と生態系 第2節個体群内の個体間の関係
1 群 れ
・〔1 群れ 〕…同種の個体が集まって統一的な行動をとるような集合。
利 益:敵に対する警戒・防衛能力の向上,摂食の効率化,求愛・交尾といった繁殖活動の容易化
不利益:食物の奪いあい(種内競争),病気の伝染
・群れが大きくなる。
1個体が警戒に費やす時間は〔2 減少 〕する。
食物をめぐって争う時間は〔3 増加 〕する。
・警戒や争いに時間を費やすことで,採食に使える時間は〔4 減少 〕する。
⇒警戒や争いに要する時間の和が最も
〔5 小さく 〕なる群れの大きさ=最適な群れの大きさ( )
2 縄張り
A 縄張り
・動物の個体あるいは群れが,同種の他個体あるいはほかの群れを寄せつけず,積極的に一定の空間を占有する場合,その一定の空間を〔6 縄張り 〕(テリトリー)という。
・縄張りは,魚類・鳥類・哺乳類・昆虫類など多くの動物で見られる。
・縄張りとして占有するのはあくまでも〔7 場所 〕であり,その場所を守り,維持することで,その中で得られる資源を間接的に守っている。
B 縄張りの最適な大きさ
・縄張りの面積が増えると,コスト(見まわりや侵入者との闘争など)は急速に増えていく。
・縄張り内の資源から得られる利益は,縄張りの大きさが大きくなるにしたがってしだいに頭打ちになる。
・利益-コスト>0のとき縄張りが成立する。
・利益-コストが最も〔8 大きく 〕なる面積=最適な縄張りの大きさとなる。
3 社会の構造と分業
A 共同繁殖とヘルパー
・〔9 共同繁殖 〕…動物の群れで,子が親以外の個体から世話を受けること。
例 サバンナに生息するライオンの群れ(血縁関係のある雌の群れ+血縁関係のない雄)で生まれた子は,母親だけでなく,同じような時期に子を産んだほかの雌からも授乳を受ける。
・オナガやバンなどの鳥類では,親以外の個体が〔10 ヘルパー 〕として子育てに参加する。
・親が前年に産んだ子がヘルパーになり,自分の弟や妹たちの世話をすることもある。
・ヘルパーのいる巣では,巣立つ子の数が多くなる。
⇒ヘルパーは弟や妹たちの世話をすることで,自分と共通の〔11 遺伝子 〕をもつ個体を多く残すことになる。
B 社会性昆虫
・〔12 社会性昆虫 〕…同種の個体が密に集合したコロニーとよばれる個体群を形成して生活する昆虫。例 ミツバチ,アリ,シロアリ
・社会性昆虫の個体群
生殖を行う個体:ごく少数にかぎられる。
〔13 ワーカー 〕:大多数を占める。同じ母親(女王)から生まれた生殖能力をもたない個体で,採食・巣づくり・育児・防衛などを〔14 分業 〕して行う。
・分業によって形態や行動が特殊化している場合もある。
・社会性昆虫は,発達した〔15 コミュニケーション 〕手段(フェロモン・視覚・触覚・からだの動きなど)をもつ。
・個体間でコミュニケーションをとりながら,複雑な集団行動を行う。