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あさひのDTMブログ

ルームアコースティックを攻略する2

2022.06.15 04:22

ルームアコースティックを攻略する1の続きです。


私の部屋は反響音はそれほど多くないです。

ざらついた石膏ボードに囲まれ、床は絨毯。

天井は床と平行ではなく、中心部分が若干高くなってる構造。

部屋の広さも10畳ほどで、4インチスピーカーを鳴らすにはゆとりのあるほうかと思います。


自分の算段では、部屋全体を吸音する必要は無くて、

必要な箇所だけピンポイントで対策を行うことで十分に改善できるのではないか。


ということで私が選んだ吸音材はコチラです。

300×300×25mm (24枚) 5000円くらいの品です。

いわゆる安物です。w

厚さは2.5cmで一番薄い部類じゃないかな。

どのくらいの枚数が必要になるか分らなかったので、安くて枚数がたくさん入ってるものを選びました。

2.5cmならデスクの移動をせずに手軽に施工できるところもポイント。


自分の感覚だと、厚さ5cm以上の高価な吸音材は自分の部屋にはやりすぎだと思う。

デッドな空間にしたい訳じゃないのです。


で、実際に商品が届いたのですが開封してびっくり。

圧縮されて厚さ1枚当たり5mm以下になってる。

ペラッペラってレベルじゃない。w

一日おいても元に戻る気配無し。

返品したいけど開封しちゃったし、安物買いの銭失い・・・


その後、水に浸すと元に戻るというネットの記事を見つけたので試しました。

結果見事に膨らんでくれました。ワーイ

ぺちゃんこの吸音材は水に浸けると良いです。(匂いも取れるだろうし)

乾いた吸音材はこんな感じ↓

吸音材が乾いたらさっそく施工です。

3Mの両面テープで固定することにしました。

薄い吸音材で非常に軽量なので両面テープで十分です。


貼る位置はスピーカースタンドの高さを基準にリスニングポイントよりやや上までをカバーするようにしました。


施工後の写真がコチラ↓

なんか写真で見るとクソださく見るんだけどw

吸音材の効果がなかったとしてもインテリアとして成り立つように考えて貼ったんですよ。

ちなみにベッドの上に貼ってあるのは余ったから貼っただけで、完全にインテリアです。


さて、肝心の効果のほどは如何だったかというと。

バッチグーでした(古い)


正直想像以上の効果でした。

音を聴いた瞬間心を打たれて涙が出そうになりました。(大袈裟)

バランスが改善されただけでなくて、より鮮明にダイナミックになったんだよね。

たぶん反射音がいろいろ悪さをしてたんだと思う。


実はこの話には続きがあるのです。

最初に音を確認した時の吸音材の配置は画像の通りだったんだけど、

そのあと見た目を重視して吸音材を付け足したんですよ。

夜な夜な吸音材を切り抜いて加工して電源タップのまわりにも貼って

窓枠あたりまで吸音材を付け足して、見た目に満足して就寝。

インテリアとしては、2列分きちっと貼ってあった方が見栄えが良かったので。


で、翌日(と言うか今日)音楽を聴いてみると昨日の感動が無いんですよ。

自然な響きが失われてたんだよね。

帯域的に言うと中域~高域が失われて妙にモコモコしたようなサウンドになってた。


「あれ、こんなんだったっけ?プラシーボだったのかなぁ・・」と落ち込んでたんだけど、

気になって後から付け足した吸音材を剥ぎ取ったんです。


すると音に感動が戻った。自然な響きに戻った。

リスニングポイントより後ろにある吸音材を何枚か剥がしただけで全然違う。

衝撃を受けました。


急遽この記事を書くことにした理由です。w


ということで自分が何を言いたいかと言うと、

目的意識をもって吸音材を配置しないと

いたずらに音を悪くしてるかも知れないってことです。

音を良くするには音の完成形が見えてないといけない。

危うく自分も嵌るところでした。


そんなわけで、ルームアコースティックの攻略完了です。

私は今回厚さ2.5cmの薄い吸音材を導入しましたが、

一般的なフローリングの洋室ではもっと厚みがあったほうが良いと思われます。

5cm以上の吸音材を導入するにはハードルが高い、そういう人は2.5㎝を試して見るのも良いかも知れない。

私は安い吸音材でも目的用途とマッチしていれば十分に買う価値があると感じました。