『W旦那+(プラス)』第111話 三代目妄想劇場
2018.01.11 09:05
思いがけず臣からLINEが入り、今夜デートの許可が降りた。
剛典は高鳴る鼓動を感じつつ、臣のマンションへと急いだ。
剛典と理愛は臣のマンションを出てすぐ、
近くの路地に入り、口づけを交わしている。
しばらく舌を絡めあい、剛典からゆっくり離れると、理愛が抱きついてきた。
「理愛ちゃん…こんな時間から、どこに行こうか?」
「私の店で良ければ…」
「店の奥って部屋があるの?」
「ええ…小さい部屋があって、オーナー達がいつでも休めるように、ソファーベッドを置いてます」
ベッドと聞いて、一瞬戸惑う剛典だったが、
自分さえしっかりしていれば大丈夫だと言い聞かせ、気持ちを沈めた。
理愛の胸にプチダイヤが輝いている。
「今日は着けてくれてるんだね」
「はい…大切なものですから」
夜の街を、二人はしっかり寄り添って、
『理愛の店』へと向かった。
End