二宮(ふたみや)神社
岡山県真庭市にある二宮は、久刀(くと)神社、長田(ながた)神社、兎上(おのかみ)神社、壱粟(いちあわ)神社、大笹(おおささ)神社の五社が集まっており、形部・佐波良神社を大社として、それに次ぐことから二宮と呼ばれています。
久刀神社は久那止神(くなどのかみ)をお祀りしています。
長田神社は事代主神(ことしろぬしのかみ)をお祀りしています。
兎上神社は弟彦王(おとひこおう)をお祀りしています。
壱粟神社は神大市比売命(かむおおいちひめのみこと)をお祀りしています。
大笹神社は大佐々神(おおささのかみ)をお祀りしています。
↑ 鳥居と拝殿正面
境内には遊具もあります。
↑ 二宮神社の案内板
元々は五社は別々のところにあったようですが、この場所へ集められたようです。
↑ 手水鉢
↑ 境内にある岩
磐座でしょうか?
↑ 渡唐天神と書かれた石碑
↑ 2枚 拝殿裏にある狛犬さん
↑ 拝殿裏の様子 その1
左から長田神社・兎上神社・壱粟、大笹神社
長田神社の御祭神:事代主神は、交通の安全・商売繁盛の神様です。
兎上神社の御祭神:弟彦王は、備前・美作の和気氏の祖先です。
壱粟、大笹神社は社殿が一つです。
壱粟神社の御祭神:神大市比売命は大山津見命の娘で須佐之男命の妻になります。
神大市比売命は大年神と宇迦之御魂神をお産みになられていますので、五穀豊穣の神様としてお祀りされているかと思います。
大笹神社の御祭神:大佐々神は良く分からないですが、津山の大佐々神社があり、そこの御祭神が月読命なので、こちらの御祭神も同じく月読命を指しているのかもしれません。
個人的には、大笹・大佐々=楽楽福の『ささ』と同じ音なので、砂鉄・製鉄を指していて、岡山ということもあって、孝霊天皇と桃太郎(吉備津彦命)さしているのでは無いかと思っています。
↑ 拝殿裏の様子 その2
左から久刀神社・境内社・愛宕神社・荒神社
久刀神社の御祭神:久那止神は道祖神とも、集落を邪神から守る神様とも言われています。
疫病や悪いことが起きないよう信仰されていたのだと思います。
境内社には小さな兎上神社の扁額がいくつもありました。
恐らく小さなお社などが点在していて、それらも合祀されたのだと思われます。
愛宕神社・荒神社は火伏の神様ですね。
木々に囲まれる集落で、昔はお城もあったようなので、もしかしたら昔の方がもっと多くの人々が住んで居た集落だったかもしれません。
何れにせよ、火事は本当に怖いですよね。
↑ 拝殿裏の様子 その3
山神の石碑。
これはもう大山津見命のことですね。
↑ 二宮神社境内から見える横見神社
境内にも山神の石碑がありましたが、横見神社は大山津見命がお祀りされています。
壱粟神社の神大市比売命の親神様だからでしょうか。
それとも、形部・佐波良神社は二宮神社を向いていて、二宮神社は横見神社を、横見神社は形部・佐波良神社を向いていて、それらを結ぶとお城を囲む三角形の結界が出来たりして・・・。
おお!何かいけそうですね結界説!!