制作事例CASE25:木活字のポートフォリオ
こんにちは。
先日、岡山県のTSUTAYA BOOKSTOREさんでのPOP UPが無事に終了いたしました。
たくさん続いていた催事も次々と終了してホッと一息です。
現在は、東急ハンズ梅田店さんの10FCゾーンでPOP UPに参加しています。
6月19日(日)10:00からは「おみく字」の出張販売をいたしますので、お近くにお立ち寄りの際はぜひ、大丸百貨店10F東急ハンズにもお越しください。
▼制作事例
さて、本日はちょっと珍しい"木活字"を使用したポートフォリオのご紹介をします。
木活字というのは「木製の活字」です。金属の活字が普及するよりも前から使われていて、木版画の延長線上のような立ち位置です。日本ではあまり見かけることはありませんが、海外ではポスターの印刷などに使われていて人気があります。今回はA4サイズのポートフォリオの表紙に印刷したいとのことでしたので、小さな金属活字ではなく大きな木活字をお勧めしました。
シルバーのインキをつけたところです。機械の付属のローラーでは綺麗にインキを伸ばせないので、手持ちのローラーを使って色を伸ばします。PORTFOLIOの文字は一行に収まらないので二行に分けました。印刷に文字数制限はありませんが、この枠の中に入る分だけ印刷が可能です。
紙:ディープマット <アッシュ> インキ:シルバー
印刷後はこんな感じに仕上がります。
本来は大きな印刷機(校正機)で印刷するため、店内のテキンで印刷すると圧力が足りず、少しかすれが出ます。私はこのかすれ具合も大好きなのですが、お客様には事前にご説明してから印刷を始めています。ヴィンテージ加工のような質感がお好きな方は、ぜひ木活字にもチャレンジしてみてください。
シルバーのインキは光の加減で輝いて見えるので、格好良さが増します。細い線だと輝きが分かりづらいのですが、このくらい太いとしっかりと伝わりますね。近くで見るとインキのディティールも観察できます。ちなみに、インキを盛るとかすれは軽減されますが、乾かなくなって当日中に持ち帰れなくなるので様子を見ながら調整するのが吉です。
蛍光ピンクのインキでも印刷しています。本来は蛍光ピンクが今回の主役でしたが、写真だと上手く発色が伝えられないので、シルバーを中心にご紹介させていただきました。
木活字の下には金属の活字で名入れもしています。
※こちらは個人情報なのでぼかして載せています。
続きはご自宅で仕上げるそうなので、どんな風に完成するか楽しみですね。
木活字の印刷も面白いので、今後ワークショップで取り入れたら面白そうだなと思っています。印刷体験もできますので、ご興味のある方はお問い合わせください。