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Classic Music Diary

Be-Bop ! - Pasquale Grasso

2022.06.18 13:55

Pasquale Grasso (SonyClassical) 96Khz/24bit

現代最高のジャズギタリストの一人であるパット・メセニーをして「私が今まで出会った中で最高のギタリスト」だと言わしめる1988年イタリア生まれのパスクエール・グラッソ。

幼い頃からジャズギタリストになることを決めていたが、クラシックの演奏もジャズの為になるはずだと考え2008年よりボローニャ音楽院で本格的なクラシックギターを学んだ。

前述のパット・メセニーによれば、「今のギタリストは多少なりとも、私自身もそうだが、John Scofield, Bill Frisell など他のギタリストの影響を受けているものだが、彼の場合はその誰にも似ていない」。

パスクエールが探求しているのは、彼の好きなBud Powell だったりArt Tatumがピアノで奏でることのできる複数の旋律をどうやってギターで実現させるかということで、コードとメロディの両方を同時にやることができる。つまり左手はクラシックギターのような運指、右手はジャズギターの奏法。これが繰り出す分散和音と弦のハーモニーが素晴らしい。どう弾いているのか映像を見てもよくわからない。二人で弾いているんじゃないのかと思ってしまう。

前回はデューク・エリントンの曲を取りあげていたが、今回はチャーリー・パーカー、ガレスピーというbebopを作った2人に焦点をあてている。独自の奏法をもってギター一本で創りだす豊かな音の世界に注目。

2022−824