<美容師向け>第三回 抗がん剤の脱毛の過程〜働き方革命〜 病気になっても、いつもの美容室に通えるように③江東区 北砂美容室
2018.01.13 12:08
2人に1人が生涯なんらかのがんになる時代
特に乳がんは、女性の12人に1人が罹患するといわれています。
発症する年代も、40代後半が最も多くなっています。
これは僕達世代の美容師にとってメインのお客様年齢層なのではないでしょうか?
がんを治療するお客様と携わってきた経験で、
がん治療を受けているお客様は
<普段担当してもらっている美容師に相談したい。>
そう思っている方が多かったのです。
「がんに罹患し、治療で抗がん剤を使用することになった」
このようなご相談を受けた時に、
我々美容師が、どういった対応をしていったら良いか。
美容師として、お客様にどのようにフォローしていったら良いかをまとめていきたいと思います。
第三回目の今回は、
抗がん剤治療の副作用 <脱毛>
「脱毛の過程と最終的な状態」
についてです。
(お客様、女性、50代、女性、乳がん)
抗がん剤点滴投与後約3週間後、
脱毛が始まりました。
↑元々毛量の多い方でした。
そこまで抜けない、ということで
↑この当たりで一度ベリーショートに
↑しかし、脱毛は止まらず右下の状態に。
同じく副作用である湿疹も出来ています。
・抗がん剤の脱毛というと、全て抜けてツルツルになるのを想像すると思いますが、実際は写真のようにわずかに残ります。
・元の毛量や薬の感受性によって前後しますが、おおよそこれぐらいの状態の方が多いです。
・女性がヘアースタイルとして過ごすのは無理な状態です。
こちらのお客様は、脱毛が止まってからスキンヘッドにされました。
・通常は医療用ウィッグ、ウィッグ付き帽子、バンダナ、などで過ごします。
・全ての人ではないですが、眉毛、まつ毛なども抜けるため、マスクやメガネの着用も必要になります。
・悲観してしまいがちですが、薬の効果が切れて来ると、すぐに生えて来る方が多いです。
(中には、なかなか伸びて来ないという方もいます)
お客様、美容師共に、半年の治療が終われば、またすぐ生えて来る事を伝え前向きに治療とサポートに向かえたら素敵ですね、
次回 第四回は
「抗がん剤 美容室における その他の副作用」をまとめます。
〜第一回 お客様のメンタルについて〜
〜第2回 脱毛への準備〜
高齢化社会
がんの方が、爆発的に増加することが予想されています。
それと同時に医学の進歩で、がんの死亡率は減少しています。
病気になっても、今までどうりにいつもの美容室へいける社会へ
これは