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aya's lounge

御浜御殿綱豊卿 今と昔。

2018.01.13 15:40

こんばんは。

帰宅が遅くなり深夜の更新です。

遅くにごめんなさい。


浅草歌舞伎で「御浜御殿綱豊卿」を観て、

たくさん記憶が甦ってきました。


今月、綱豊卿を演じる松也さん、助右衛門の巳之助さん。

とても演技が熱くて、もう若手ではないなぁと。

もしかしたらこのまま歌舞伎座で上演しても、

お客の心を掴むのではないかと感じました。


心と体で役にぶつかり、

その集中力と粗削りだけど一生懸命さは感動しました。


二人の心の動きが、言葉、表情、所作。。

全てから伝わり、芝居にのめり込みました。


綱豊卿が、大石内蔵助は吉良を討つのか討たないのか。。

手を変え品を変え質問攻め。


助右衛門は赤穂浪士。

いざ討入の時のために吉良の顔を見たくてやって来たのでした。


綱豊卿の質問を苦渋に満ちた顔でかわしていきます。

大石を悪く言われた時には苦しく、怒り、

それでも本心を明かさない助右衛門。


その様子を見ていたら自然と涙していました。

巳之助さんは、人の心に届く演技をする人なのだと、

深く感動しました。

助右衛門を通して大石や赤穂浪士たちが見えます。


追い詰められて綱豊卿に反撃。

今度は松也さんが追い詰められます。


助右衛門の義理妹のお喜世、米吉さんが、

助右衛門の無礼にたまりかねて爆発するのも胸に迫りました。

命がけで義理兄を止めます。


それまでのらりくらりしていた松也さんが一転、

怒りの表情になり荒々しくなるところもよかったです。


助右衛門は少し変わった人物のようで、そこも魅力的。

近くに来い、という綱豊卿に反発して、

絶対に敷居をまたぎません。


それが激論のラストにまたがざるを得なくなるのです。

松也さんの駆け引きも上手い。

巳之助さんがまたいだ瞬間、うわ~~となる。

松也さんとのやり取りが激しく説得力あり感動的でした。


どんなやり取りなのかは是非とも劇場で。


女方の主要キャストの米吉さん新悟さんの熱演も光り、

同世代で大曲を演じる浅草歌舞伎の醍醐味を心から味わった。


浅草公会堂の舞台は歌舞伎座よりも小さいので、

幕が開いた時はコンパクトな印象でした。

そこに松也さん方がいるとさらに小さく感じるくらいです。


そして。。。セットを見たら、

猿之助さんの助右衛門がじわじわと心に湧いてきました。


2010年の浅草歌舞伎。

当時は亀治郎で、ほぼ女方しか観たことがありませんでした。

この配役を聞いた時には???な感じ。


綱豊卿は愛之助さん。

今回の松也さん同様に仁左衛門さんに習っていました。


亀治郎さんはとにかく勢いがあり、

言葉が走っていたけど、

観ているうちにのめり込んでワクワクしていました。


実はその前、2009年3月の’歌舞伎座さよなら公演’で、

初めてこの演目を仁左衛門さんと当時染五郎さんで観ていました。

この時も感動したのですが、ただただ圧倒された印象です。


その後の亀治郎さんの時にやっと話が腑に落ちて、

この演目が大好きになりました。


それに亀治郎さんの立役もよいではないか!と、

上から目線で感動したのを覚えています。


お喜世は七之助さん。

江島はなんと亀鶴さんでした。


今月よりも若い雰囲気だったように思います。

青々しいというか。


他には亀治郎さんの悪太郎、

勘九郎さん(当時勘太郎さん)の袖萩、

七之助さんは滝夜叉姫をしたのでした。


それを思うと今年のメンバーの大人な雰囲気はすごい(笑)

昨年一年間でそれぞれが成長したからなのだと感じます。


自主公演をしたり、

歌舞伎座で主役級の役を務めたり、

ワンピースで猿之助さんのいない二か月間を支えたり。。


昨年の1月とは比べものにならないくらい進化しています。

多くの方に観ていただきたです。


先輩方からのバトンを受け取り、

見事に引き継ぎ、豪快に走っています。


これだから浅草歌舞伎はやめられない。

来年もこのメンバーで大曲にチャレンジしてほしいです。


ものすごく面白かったです。

有難うございました。




aya。