イベント報告:ハッチョウトンボの国勢調査
去年に引き続き「ハッチョウトンボの国勢調査」を5月28日に実施しました。
今年もお天気が良く、初めてハッチョウトンボを見るという方でも
すぐに見つけられるくらい、
足元の草にたくさんとまっていました。
ちっちゃーい抜け殻も発見!
この子の帽子が、羽化したばっかりのトンボのお気に入り~
性別も見分けられるようになったところで、いざ国勢調査!
去年はオス79匹、メス72匹の合計151匹いましたが、今年は何匹いるかな・・・?
結果はオス78匹、メス61匹の合計139匹!
少し減っていますが、これが年による変動なのかどうなのかはわかりません。
来年はまた増えて欲しいな。
ハッチョウトンボの他にも、クロスジギンヤンマやモノサシトンボなど
いろんなトンボたちとの出会いがありました。
続いて、トヨタ白川郷自然学校のヤンマーさんから
オンラインで白川郷のトンボを紹介していただきました。
白川郷では、生きた化石のムカシトンボやエゾイトトンボなど、
トヨタの森にはいないトンボも見られます。行ってみた~い!
午後は、トヨタ自動車のボランティアさんによるものづくり教室!
生き物のすごい能力を人がまねて生活に活かすことを「バイオミミクリー」と呼びます。
今年もトンボのハネのすごいところをまねたプロペラを使って、ミニ発電機を作りました。
今年はハネを作るところから体験!
透明のプレートを温めて金属の型でギュッと押すと、
トンボのハネそっくりのプロペラができあがり。
去年からグレードアップした発電機で、みんな上手に発電できました。
「トンボの翅の仕組みがわかり良かった」「空気の流れの勉強になりました」と、
大人も楽しく学んでいただけました。
ふりかえりでは、
「自分たちが昆虫を少なくしていることを知って、そういうのをやめていこうと思った。」
という言葉が子どもの口から聞かれました。
ハッチョウトンボだけに限りませんが、全国的にトンボの生息地が減っています。
未来の子どもたちにも、いろいろな生き物と出会う感動を伝えていかねば、
と改めて感じました。
(文 がっちゃん、写真 トヨタの森スタッフ)