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【日記】買い物に失敗しないコツ

2023.11.10 09:00

突然ですが「ダブルスピーク」って知っていますか?


言葉を言いかえて、イメージを良くする表現です。

「裏を返せば」「物は言いよう」「言葉の綾」の一種です。




例えば。


健康保険」は健康な時には必要ありません。

「不健康」な時に役立ちます。




防犯カメラ」は、悪い犯罪を防いでいます。

しかし良い一般市民も監視される「監視カメラ」でもあります。




「増税」は国民に嫌がられます。

なので「税の適正化」とか「税制改革」とか言ったりします。

「適正」や「改革」と聞くと、良い政策を期待してしまいがちですが・・・。




国家安全保障」、それは「軍事防衛」です。

「軍」で防ぐのはなんか怖い。

けれども「安全」を保障してくれるのは安心します。




こういう表現技法を「ダブルスピーク」といいます。

世の中にたくさんある表現です。


実は物販の商品説明も同様です。



「軽い」

「コンパクト」


つまり、薄い、小さい、ショボい、です。


ペラペラで、ふにゃふにゃ。

頼りない。

小さくて使いづらい。

すぐ壊れそう。

安っぽく見える。(実際に安いですが)

衣服は、思ったより寒い着心地だったり、透けたりするかも。




「厚手」

「しっかり」


つまり、重い、かさばる、ゴワゴワです。


かばんだと、かばん自体が重いことで、荷物全体も重くなります。

かさばって邪魔になります。

衣服は、思ったより暑い着心地だったり、動きにくい。

オムツはゴワゴワ感があることも。




安くて軽くて、厚手でしっかり安心感があり、コンパクトで高見えする。

理想的ですが、全部が成り立つようなものはありません。


現実にはトレードオフ関係。

あちらを立てればこちらが立たず。




どこのお店も、商品説明は良いことしか書きません。


店は商品説明に「軽い」と書きます。

お客さんは特に悪いイメージを持ちません。

軽くて良さそうなので買います。

でも実際にお手元に届いて「軽くて良かった!」にはなりません。

思ったよりも「薄い」「透ける」「すぐ破れそう」になります。



対面接客や通販でもお問い合わせがあれば、悪いことも伝えられる場合もあります。

でもカタログ通販やネット通販のページでは、文字数が限られます。

字数制限で、良いことしか伝えられない傾向にあります。


もし悪いことも書いてあっても、お客さんが読み飛ばしてることもあります。

良い情報を見て「欲しい!」で頭がいっぱいになります。

それで悪い情報が見えなくなるのかもしれません。




お買い物するときは、良い説明を見て、真逆の悪いことを想像してみてください。


これがお買い物で失敗しないコツです。

この想像力が足りないと、「思ったより○○だった」になってしまいます。