【日記】買い物に失敗しないコツ
突然ですが「ダブルスピーク」って知っていますか?
言葉を言いかえて、イメージを良くする表現です。
「裏を返せば」「物は言いよう」「言葉の綾」の一種です。
例えば。
「健康保険」は健康な時には必要ありません。
「不健康」な時に役立ちます。
「防犯カメラ」は、悪い犯罪を防いでいます。
しかし良い一般市民も監視される「監視カメラ」でもあります。
「増税」は国民に嫌がられます。
なので「税の適正化」とか「税制改革」とか言ったりします。
「適正」や「改革」と聞くと、良い政策を期待してしまいがちですが・・・。
「国家安全保障」、それは「軍事防衛」です。
「軍」で防ぐのはなんか怖い。
けれども「安全」を保障してくれるのは安心します。
こういう表現技法を「ダブルスピーク」といいます。
世の中にたくさんある表現です。
実は物販の商品説明も同様です。
「軽い」
「コンパクト」
つまり、薄い、小さい、ショボい、です。
ペラペラで、ふにゃふにゃ。
頼りない。
小さくて使いづらい。
すぐ壊れそう。
安っぽく見える。(実際に安いですが)
衣服は、思ったより寒い着心地だったり、透けたりするかも。
「厚手」
「しっかり」
つまり、重い、かさばる、ゴワゴワです。
かばんだと、かばん自体が重いことで、荷物全体も重くなります。
かさばって邪魔になります。
衣服は、思ったより暑い着心地だったり、動きにくい。
オムツはゴワゴワ感があることも。
安くて軽くて、厚手でしっかり安心感があり、コンパクトで高見えする。
理想的ですが、全部が成り立つようなものはありません。
現実にはトレードオフ関係。
あちらを立てればこちらが立たず。
どこのお店も、商品説明は良いことしか書きません。
店は商品説明に「軽い」と書きます。
お客さんは特に悪いイメージを持ちません。
軽くて良さそうなので買います。
でも実際にお手元に届いて「軽くて良かった!」にはなりません。
思ったよりも「薄い」「透ける」「すぐ破れそう」になります。
対面接客や通販でもお問い合わせがあれば、悪いことも伝えられる場合もあります。
でもカタログ通販やネット通販のページでは、文字数が限られます。
字数制限で、良いことしか伝えられない傾向にあります。
もし悪いことも書いてあっても、お客さんが読み飛ばしてることもあります。
良い情報を見て「欲しい!」で頭がいっぱいになります。
それで悪い情報が見えなくなるのかもしれません。
お買い物するときは、良い説明を見て、真逆の悪いことを想像してみてください。
これがお買い物で失敗しないコツです。
この想像力が足りないと、「思ったより○○だった」になってしまいます。