朝鮮が韓国有志らと経済関係を討議

　朝鮮の国営通信「民主朝鮮新報」は昨日付けの記事で、6.15北南共同宣言を記念し、18日に韓国の有志らと経済関係に関する討議大会を実施したと伝えた。

　大会では、韓国の親朝鮮派の団体や、金剛山地区で共同事業に携わる事業者幹部らが参加し、朝鮮に対し観光業の拡大や、公平な鉱物資源の取引について言及する一幕があった。

　一方で朝鮮側は、金大恩総書記の兄にあたる金大男政治局委員が出席し、朝鮮版の改革開放政策への言及を行うものの、あくまでも「人民計画経済」達成後の余剰を用いるべきとの見解を示し、従来の急進的な改革開放政策の見直しを示した。

　朝鮮が統一節に韓国の団体と経済討議を行うこと従来では観測されておらず、朝鮮に詳しい北京外国語大学の趙教授は「朝鮮が改革開放政策に慎重になりつつも、方針を進めていくと言う意志を改めて内外に示した形。海外の投資家らの注目を引き止める狙いがあるのではないか」と指摘する。