咲くと開くの違い
プロも驚くなかなかお目にかかれないサイズ 。
ほとんどのバラはつぼみの状態でカットされ出荷されます。
理由としては長期間楽しんで頂けるためと、出荷時に大量に運搬出来る(箱に入れて出荷されます)ため、また花が開いている状態で梱包すると花びら同士が接触するため傷つきやすいということがあげられます。
そして生花店やお客様の所で花が開く訳ですが、ここまで花が開いたバラを見たことがある方は稀だと思います。
咲くと開くは違う
ではなぜここまで違うのか? それは「栄養の違い」です。
当たり前の話で生花店でも一般ユーザーでも、手にするバラは採取された状態、つまり根から切り離された状態で手元に届きます。
そして各生花店では切り方を変えてみたり、ただの水ではなく栄養を加えてみたりその花が長持ちするように様々な工夫をしています。
しかしそのような工夫はされていてもここまでは大きくなることはほぼありえません。
何故かと言うとすでに栄養を取り入れるための道(根)をたたれているからです。
採取された時点で成長はほぼ止まり、言い方を変えれば死に向かっていきます。
では咲くと開く何がちがうのでしょう。
私が定義する咲くとは文字通りつぼみの状態から花弁が開く状態
それはたとえ生命が刈り取られた後でも残ったエネルギーにより起こります。
そして開くとは限界まで栄養を蓄えもうこれ以上ない状態で花弁を開く状態。
そう定義しています。
ですから開くというのは自分で育てている、またはすでに開いた状態で摘む事でしか見る事が出来ません。
そんな貴重なバラを今日は生産者の方から頂きました。
ちなみにこの品種はイヴ・パッション。
一般の人が、「最もバラらしい」と感じる香りのダマスク香です。
香水をはじめとする化粧品、アロマオイル、芳香剤などで使われるバラの香りは、ほとんどダマスク香です。「クラシック系」「モダン系」に分けられることもあります。
ご予約と採取するタイミングがあえば是非作品にも使わせて頂きたい美しさです。