「ある劇場の殺人」を観劇して
こんばんは、三輪 忍です。
まずは「ある劇場の殺人」正解者にカウントしていただいたという勝利の雄叫びを上げさせてください。
去年から様々なミステリー舞台に足を運び、その度に苦汁をなめるどころか飲んでいたわけでして、ようやく一つここに成功経験ができたこと、うれしく思います。新年一発目だったこともあり、とにかく気分が良いです。このような素晴らしい公演があって本当に感謝の限りです。
というわけで、今回もネタバレなしで感じたことをつらつらと書いていきます。
リアルな話からです。
知っている人からすれば、「え、今更!?」と思われるかもしれませんが、遠征勢という言葉も最近知った私にとって、関西⇔関東の往復はかなり時間がかかり、値段も相応にするものだと思っていました。「新幹線より飛行機のほうが安いよ」とチラホラ耳にしてはいたのですが、私にとっての飛行機は、離陸・着陸の度に歓声が起こり、電子機器「ゲームボーイ」の禁止などで止まっており、その記憶のみで構成されていました。
それが、調べてみると、今やなんと成田⇔関空の往復料金8,840円!(シーズンや時間で異なります)搭乗方法に最初は手間取りましたが、慣れればかなり時間短縮できますので、新幹線より安く、スムーズに移動ができます。これは大きな収穫でした。
今回の公演にあたって、関東勢の人たちから「関西は行くのが大変」というコメントがチラホラ出ていましたが、そんなことはないのです!日帰りなら空港の駐車場を使っても安いです!今一度、乗換案内で関西まで検索をかけてみてはどうでしょうか。もしかすると思わぬ発見があるかもしれません。
ということで、時間に余裕をもって会場入りできました。チームを組むということだったのですが、今回は本当に当たりでした。行動力のある人、様々な切り口で発想を口にする人、ミステリーに詳しい人と同じチームでした。え?私ですか?私はチームの成功を願う祈祷師でした。
公演が始まると、スムーズに入ることができる設定で、また、問題の目的確認も丁寧にしてもらったので、軸がぶれることなく捜査できました。このあたりは本当に親切で良かったです。たまに「結局何を明らかにすればいいんだっけ?」と混乱するのですが、それが今回は一切なかったです。
色々とメモしながらの演劇の後、謎解きがありましたが、これはチームの人たちの力で無事に突破することができました。ただ、本当に難しいと思います。二重三重のトラップもありましたし、このあたりは謎解き勢からすれば、手ごたえのある面白さを感じたのではないかと思うところです。
謎解きの先にあった現場検証ですが、これもう最高に楽しかったです。「ここにこれが!?」「え、こんなところに!?」「トリックこれで!?」と、警察役の方のリアクションもよかったです。
また、助手の方達に手伝ってもらいながら検証できたので、綺麗にロジックを組み立てることができました。トリックを解き明かせると分かった瞬間の快感は今思い返すだけでも口がにやけてしまいます。それくらい爽快感がありました。
役者の方達も美男美女でしたし、同じ人間なのかなと見ていたのはここだけの話です。
胸をかしてくれるならかして欲しいです。
そう、途中、役者さんたちに質問できる瞬間があったのですが、チームごとだったので、さほど緊張せずにできて良かったです。大人数だと縮こまってしまう癖があるので、こうした枠組みはありがたかったです。(チームに行動力ある方がいたことも良かったです)
こうした現場検証や質疑応答で真相を解き明かし、また、謎解きによってその裏付けが取れるという構成でした。……天才ですね。学ぶことが多いです。
チームの人たちの意見をまとめて、あーだこーだと書いている途中に時間切れで報告用紙が回収されたのですが、もっと時間があればチーム全体で完勝を収められるくらい共有できていました。私の名前が呼ばれたのは、まとめたことをつらつら書いただけ……。普段から文章を書いていたことの国語力に助けられたところが大きいです。それでも成功には違いないので、素直に嬉しいです。
遠征して、これだけ楽しい思いをしてしまったら……もう戻れないですよね。2月、3月と関西で公演があれば足を運ぶ所存であります。
公演をしてくれる人がいる。観に行く観客がいる。こうした幸せに私は何ができるのか、帰りの飛行機の中、うっすらと見えてきたのですが、それはまた今度、ということで。
素晴らしい公演をありがとうございました!次回作お待ちしています!
(関東公演も是非よろしくお願いいたします)
三輪 忍