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リニューアル!賢い機能が充実。新型ポロ登場です。

2022.07.30 08:16

ライセンスナンバーで車の多きさを比較するのは、古い表現になるかもしれません。が、フォルクスワーゲンのポロはいわゆる「5ナンバー」サイズ。小型ハッチバックの代表格でした。


「この車は、5ナンバーですよ~」とお伝えするだけで、車を購入検討するお客様、それを伝える営業マンも同じイメージを持ちます。「コンパクト」「小さい」「税金が安い!?」を共有することができました。いや、「税金が安い」は、誤りですからね。

さあ現在のポロは、「3ナンバー」。ちなみに「3ナンバーでも税金は高くなってはいません」。むしろ「5ナンバー」の頃より安くなっています。一般的に税金とは新年度にはいると毎年納付書が郵送されてくる「自動車税」の事を挿して話題にされる方が多いです。


近年、国産車も含めてコンパクトモデルの多くが「3ナンバー」になってしまい、「5ナンバー=コンパクト」みたいな表現が消えつつあります。

そんな「3ナンバーのポロ」が、今回マイナーチェンジを行い日本へ入ってきました。



新型1,000ccターボ。より低回転から力強く

マイナーチェンジのポロ。エンジンには1,000ccターボが搭載され、あまり変わり映えが無い印象でした。ですが、デモカーの慣らし運転を重ねる毎に気付いた事がありました。「エンジン音が静かになった」気がする。。。当然、走行距離が200kmとか500kmしか動いてないので、静かなのは当然かもしれないです。もともと、出来の良いエンジンだというのは承知しているのですが、マイナーチェンジしたポロに搭載されているエンジンは新型でよりクリーンになっています。

カタログ上のデータでは、低いエンジン回転からより太いトルクを発生させているので、アクセルを踏み込んだ直後からピークトルクに近い力が、今まで以上にスムーズな加速を得られるようです。もう少し、走行距離を走ってエンジンの振動や音の変化を確認したいですね。マイナーチェンジしたわけですから、それなりに快適なエンジンにきっとアップデートされている事でしょう。



賢いヘッドライトシステム、ポロも搭載可能です

かつて、アウディにカッコいい名前のヘッドライトがありました。
「マトリクスヘッドライトシステム」。
それは、一つのヘッドライトの中に30個前後のLED発行セルがあって、前方カメラの情報や速度、ハンドルの切れ角などを計算した情報を元に、LEDの点灯を制御。

例えば、ハイビームのまま対向車とすれ違っても相手に眩惑させずにすれ違える。近づいてくる対向車にだけヘッドライトが当たらない仕組み。ドライバーはいちいち対向車のたびに「ハイ・ロー」切替する必要が無い。だから、その分ハンドル操作に集中できる。相手からパッシングされることも無い。

「そんなんは、高額車だから。。。」とそのような高機能ヘッドライトシステムがポロにまで搭載できるようになりました。実際、夜間の運転で試してみるとその制御に驚きます。オートで「ハイ・ロー」が切替機能とはわけが違います。しかも、明るい!視認性抜群です。

夜間にまで安全性を向上させたコンパクトハッチ。ポロは一歩、先をいってると思いますよ。


フラットでシンプルにまとまったメーター周り

先代の途中までは、スピードメーターも従来の「針」のタイプと「フル液晶」のタイプで選択する事が出来ましたが、今回のマイナーチェンジで全てのグレードで「フル液晶」のスピードメーターになりました。機械仕掛けファンの方々、申し訳ありません!

更に、ナビ画面がおさまる「DiscoverMedia」もダイヤルつまみが無くなり、フラットに。スピードメーターからナビにかけて水平方向にスーッとフラットな面がつながりました。

わたし的には、これは有りです。他メーカーさんだと、あんなボタンやこんなボタンが大小配置されていて操作に戸惑うこともありますが、さすがフォルクスワーゲン。視界を遮ることなく、うまーくデザインとシンプルさを融合させています。これが「バウハウス」の考え方。な、の、かなぁ!?自信ないけど。


ポロのR-Line、煮詰めてきましたぞ

ポロのR-Lineは以前もあってゴルフクラスで搭載していた「1,500ccのターボ」を載せていました。コンパクトなボディに150ps、トルク約25kg・mのエンジン。それはもう、どの速度域からも気持ちの良い伸び感が得られる贅沢な仕様だったんんです。

今回、マイナーチェンジでエンジンは他グレードと同じ1,000ccターボに統一されました。ちょっとがっかりしたんですが、その分価格が抑えられて、同じ装備を持つ「スタイル」のわずか数万円アップでカッチョイイ仕様が手に入ります。

R-Lineのアルミホイールは専用デザインの17インチ。近年トレンドですが、切削(せっさく)ならではの立体感と上質感の両立が、R-Lineのコンセプトにマッチします。ポロのわりにちょっとデッカイ径かなあって、感じたのは最初だけ。デモカーを運転すれば、思った以上に乗り味が大変良いです。専用サスペンションのおかげでしょうか。ふところの深い吸収性が、なんだかゴルフのようです。サスペンションは新車から5,000km程乗ってくると、落ち着いてくると言われているので、まだまだこの先上質な乗り味に期待出来そうです。



実用性は、さすがポロです

正直、ゴルフもポロもハイテク化し過ぎかな。付加機能が多すぎて、機能を使わないまま車を乗り換えてしまいそうな程、最新のポロも搭載されています。

ただ、昔からちゃんと受け継がれているところはさすがフォルクスワーゲンです。この荷室。写真では表現しにくいのですが、このクラスでは十分な広さを持っています。

他メーカーさんだと開口部が狭かったり、荷室の高さが低かったりで、なにかと凸凹していますが、ポロはスムーズなモノの出し入れを前提としたスッキリした開口部。積み込むモノ次第で高さを変えられえる丈夫な天板。国産車さんの比較で使われる「ゴルフバック」を真横には搭載できないものの、それでも十分な荷室空間を持っているはずです。パサートもゴルフもそうなんですが荷室を上手く作るのは、フォルクスワーゲンの得意技のひとつだと思いますよ。



最新「ヒカリモノ」のデザイン

昔のモーターショーでしか見かけなかったアイテムのひとつが、テールライトの発光デザインだと思います。モーターショーに出てくるテールライトってスゴイのばかりでしたね。網目模様が発行したり、クサビ型が折り重なって光ったり。市販化されましたがアウディのテールレンズなんて、アニメーション(昔のパチンコ屋さんの電飾みたいな)のような演出をしますしね。

近年、LED技術が向上してヘッドライト技術も素晴らしいですが、「テールライト」の光り方も凝ったデザインが採用されるようになってきましたね。分かりやすい例だと「流れるウィンカー」。皆さんの中でお好みが分かれるでしょうが、メーカーによって「ツブツブ」点滅するウィンカーもあります。アウディやフォルクスワーゲンは「細く、滑らかに」シューっと流れます。

ポロにも「流れるウィンカー機能」を持っていますが、それだけでなくテールライトの光り方もこだわりがデザインされています。電球と違い、面発光がきれいになりました。立体的な光り方はクルマ全体的なデザインにも生かされ、昼間だけでなく夜間のポロらしさを演出していると思います。

もう一つ、ヒカリモノ。フロントグリルに伸びるLED発光。ちょうどVWエンブレムを貫通するように左右のヘッドライトを光でつないでいます。このデザインはポロだけでなく新型ゴルフや日本未導入のID.4などにも採用されている共通デザインです。あまり光りすぎるのもくどいですが、クルマのデザインに邪魔しない程度なら、アクセントとしてオッケーかもしれませんね。



最後に

デモカーの慣らし運転と称して、実は私、このマイナーチェンジしたポロを好んで乗っています。他のスタッフには内緒ですが。乗っていて思うのが、20年前のゴルフ4なんです。今のポロはゴルフ4とほぼ同じサイズで似てるし、当時の社外ナビ付ゴルフGLiの車両価格にも近い。装備は今のポロの方が圧倒的に充実していて安全面ん経済性も優れています。それでもこのポロ、当時のゴルフみたいなんです。ポロのエンブレムを剥がして乗っていたら、「4世代目ゴルフ、Ver8」と、新しいシリーズを作ってしまいそうです。

歴代のポロも走行性能や安全面それぞれ凄かった。今までは、過去のポロのアップデートで新型ポロがデビューする流れで十分理解出来ましたが、今回のポロは、ちょっとだけゴルフの世界へ飛び込んじゃったポロ。

きれいなハッチバック。ポロ、いいじゃん。