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小指を使う

2022.06.21 13:11

今日は、手がお疲れ気味の方とお話したので、小指がテーマです。

腱鞘炎やテニス肘の予防にも繋がる話かと思います。


日常的に重たいものを持ったり押したり捏ねたりが多い方。

利き手の親指・人差し指・中指が少し腫れぼったく、親指の付け根や手首に負担がかかっているように感じました。

「もしかしたら、小指を使うように意識すると、楽になるかもしれませんよ。」

とお伝えすると、そういえば全然使えていないかもとのこと。

ゴルフや武道、楽器をされる方など、小指・薬指を使う練習をされている方もおられるでしょう。

でも日常生活で小指や薬指を意識することは、なかなか少ないかもしれませんね。



実験体感してみましょう。

「小さく前へならえ」の様に、肘を軽く曲げてパーの手を前へ伸ばします。

親指から順に、人差し指~中指を折り込んでいくと、肘が外側へ逃げて、脇が開いてきませんか?

逆に、小指から薬指を折り込むと、脇が締まって肩が下がります。

肩甲骨~背中との連動がとれ、力を発揮しやすくなるのです。

体幹も使って持ったり押したりできるようになるので、腕や手を傷めにくいし疲れにくい訳ですね。

竹刀を握る手、柔道の道着を掴む手、相撲のまわしを引く手、どれも小指側の働きを感じます。


整体の勉強会に行っていた頃、先生に小指を意識するようにとよく言われました。

小指がおろそかだと、つい腕の力に頼ってしまいます。

小手先な感じ。

小指を使うとスッと腹に繋がって、いい気が出ます。

余計な力が要らなくなります。

「手の内」とは大事なことを表しますが、手の意識一つでこんなにも変わるのかと実感します。



例えば、車のハンドルを持つとき、重たい手提げ袋を持つときなど、小指・薬指を使ってみてください。

試した感想など聴かせていただけたら嬉しいです。


今回書きながら気づいたこと。

羽生結弦さんのスケートの振り付けにもありますが、そうか、陰陽師の手は人差し指・中指を立てているのではなく、小指・薬指を折り込んでいたのか~、と勝手に思ったのですがどうなのでしょうね?