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旅のチカラ、旅のカケラ

タクシーブルース

2008.10.17 13:20


物価の安い国では贅沢を!

これ、長旅をつづける上で大切なこと。



エジプトは先進国と言ってもいいくらいに

発展しているのに、とにかく物価が安い。

宿も食事も、200円あれば事足りてしまうのだ。

だから、思い切ってタクシーをチャーターした。


今日は移動日。

ルクソールから「アスワン」へと、

ナイル川沿いに南下する。



列車で4時間、

距離にして200kmくらいだろうか。

列車なら20ポンド(約400円)で済む話だが、

途中にある遺跡に立ち寄りたかったのも大きな理由。

タクシーは140ポンド(約2800円)、

宿 to 宿だもん、快適さ♪



午前6時30分、

ジーコ声の運転手が30分遅れで現れた。

トランクに荷物を積み込み、

後部座席で即寝zZZ

快適エアコン、地図も見なくていい。

「着いたよ~」って合図まで寝てりぁいいんだもん。



本日の相方は“山さん”。

ダハブで出会い、カイロで再会し、

それから約2週間、行動を供にしている。

将来は小学校の先生になる27歳。

落ち着いた物腰と、アクティブな観光意欲は

一緒にて気持ちいい。


第一印象は、

どっかの課長さん(推定35歳)

と思ってしまった(笑


本来の相方ヒロはというと、

列車でアスワンを目指すことにしたようだ。

後で聞いた話によると、

「列車の到着が4時間も遅れて、

ずっと駅で待ってたよ…」

と、こぼしていた。



実はルクソール以南は、治安がよろしくない。

そのためコンボイと呼ばれる

護衛車を付けて走らなければならない。

チャーターしたタクシーにも

銃を持った兵士がひとり乗り込んできた。

助手席でくつろぐ兵士、

運転手との会話に花が咲いている。

銃は無造作に置かれ、

銃口がこっちを向いていたため

急ブレーキの反動で誤射しないかが心配だった。



まぁ、それでもしっかり眠らせてもらい

目が覚めると兵士の姿はなく、

最初の目的地「ホルス神殿」に着いていた。


うぅぅ~ん、と伸びをひとつ打ち、

照りつける太陽を睨んだ。

入場券は20ポンド(約400円)、

何の前知識も持たないままゲートを通過した。



いやぁ、ビックリした!?

目が覚めた☆


凱旋門のような、立派な塔門。

荘厳で美しいレリーフ。

青空のキャンパスにどっしりと描かれた

巨大な遺跡は、保存状態も極めて良好だった。



ここはハヤブサの神“ホルス神”に捧げられた神殿で、

ファラオ時代とギリシアの建築様式を

取り入れた壮麗な建造物。

壁面にはプトレマイオス朝の歴史が描写されている。

1860年、考古学者マリオットによって発見された。

期待していなかった分、

前知識を持たなかった分、

心の“バー”は低く設定されていたため、

ホルス神殿はその遥か上を

悠々と越えていった。

感動と余韻を残して――。



次に目が覚めると、

「コム・オンボ神殿」にいた。

ナイル川に突出した丘の上にある神殿で、

一見したところギリシァのアクロポリス

のような印象を受けた。

ワニの神であるソベク神のために建てられ、

今でも3体のワニのミイラが残されていた。



昼下がり、暑さが厳しいアスワンに着いた。

ホテルは『ヌビアン・オアシス』、

トリプルルームで、エアコン、朝食、ネット付。

これで1人15ポンド(約300円)は安い。



4時間遅れの相方ヒロが到着したころ、

寒いくらいに冷えた部屋で、

夢の中を旅していた。