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マヤ

『HAPPY BABY⑬』(続•臣隆妄想劇場104)ショートバージョン

2018.01.15 23:00

夜の8時を過ぎた頃、エントランスの前にワンボックスカーが止まり、友人夫婦に臣と隆二、そしてベビーカーに乗った陽翔の姿があった。





妻「ひーたん、いい子にしてた?」





陽翔「あーあ」





オモチャを持つ手を大きく振って笑顔で答える。





隆二「ほんと、泣かないよね。ひーたんは…」





臣「とってもいい子だね。俺達もずっと笑顔だったよ」





妻「そう…遊んでもらって良かったね!ひーたん」





夫「誰に似たのか、よく笑う子で…」





夫婦はそう言うと、二人揃って春の日だまりのような笑顔を見せた。





ほんわかしたものに包まれる臣と隆二。





隆二「HAPPY  BEBYだね。ひーたんは…」





臣と隆二はしばらく笑顔で陽翔を見つめた。





隆二「コインパーキング、高くついたっしょ?」





夫「全然平気だよ。知らない人にシッター任せるより、どれだけ安心だったか…

ありがとな!隆二」





隆二「ん…ひーたんね。何回も俺のことママだって」





妻「え?まさか…陽翔はまだ8ヶ月だから、

あーあとか、まんまとか、パパパパとかは言っても、まだママって言えないのよ」





隆二「え!?そうなの?」





隆二はベビーカーの陽翔に顔を近づけ、小さな手に触れた。





すると、陽翔が隆二の小指をきゅっと握って、「まーま」と言った。





4人でベビーカーの中にいる陽翔を覗き込んだ。




陽翔はちっちゃな歯を見せて、笑っている。





妻「ん…確かに…ママにも聞こえるね」





隆二「ひなた…」





臣はすぐ隣で隆二の横顔を見ている。








続く