若宮(わかみや)神社(美談町)
島根県出雲市美談町にある若宮神社は、比賣遅(ひめち)命をお祀りする神社です。
↑ 若宮神社の額装のある鳥居
以前紹介した内神社を調べていた時、御祭神の和加布都主命がお祀りされている神社があることがわかりました。その神社は美談神社と言う神社で、その神社に行こうとしたのですが、駐車場が無く、駐車できそうな場所を探して神社周辺をぐるぐると何週も回って探していました。
そんなとき、こちらの神社がナビに出てきて、車も駐車できそうな場所があったので参拝することにしたのですが、こちらの神社はナビに出てくるのですが、表示は人家の外れ。
最初は間違えて、全く関係の無い民家へ向かって歩いていました。
↑ 神社参道の入口
民家から引き返し、携帯でグーグルマップとにらめっこしながら、もしかして!と、思ったのがこの道。
↑ 参道
奥に石段が見えたので、ここが参道だと確信して進みました。
↑ 石段真下
参道を石段まで来ると、鳥居や狛犬さんが見えました。
比較的新しい鳥居です。
↑ 狛犬さん
↑ 本殿(?)
何故本殿(?)かと、言うと。
私が参拝前後に神社の事を調べる本の一つに、
「出雲神社探訪・増尾敏弘・松江文庫」を活用させて頂いています。
そちらに、こちらの神社が掲載さていました。
そちらには、2012/2/24付けの写真が掲載されており、本殿があったようなのですがその建物が今は無いのです。
↑ 本殿礎石のあと(?)
参拝時に境内に綺麗に四隅に置かれた石があるなぁと、撮影したこの石こそ、本殿の礎石と思われます。
そして同書籍によると、この若宮神社は、出雲風土記記載の彌陀彌(みだみ)社である。
つまり、行きたかったのに行けなかった、美談(みだみ)神社に合祀されている、
「和加布都努志神社の元宮」
であると書いてあったのです!!
(神社紹介を書こうと調べていて、びっくりして腰が抜けそうになりました!!)
↑ 和加布都努志命の神蹟が保護されている(?)
書籍には、本殿裏に和加布都努志命の神蹟があるとありましたが、この建物の裏には何もありませんでしたので、おそらくこの建物の中に神蹟が保管されていると思われます。
内神社のところでも書いていますが、和加布都主命は大国主命の御子神とされています。
和加布都主命の名前が出てくるのも出雲風土記しか出てこないのですが、
布都主命と言う神様は、高天原から天照大御神の命を受けて、武御雷命と共に国譲りを迫りに来る神様として記紀に描かれているのです。
和加=若いの意味で、両神様は同一神と言われる説が多いようですが、現段階での私個人の考えとしては別々の神様だったように感じています。
(勉強不足ですので、まだまだ調べていって変わる可能性がありますが)
肝心の御祭神である比賣遅命については、これまた勉強不足で申し訳ないですが、良く分かっておりません。
こちらも今後分かり次第追記していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それにしても、お導きにより参拝出来て良かったです(^^)