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こどもトリニティネット

【ぎふママ減災スタディ通信17】 線状降水帯の予測と避難について

2022.06.24 05:08

2022年6月1日、気象庁は「線状降水帯」の予測情報の発表を始めました。

線状降水帯を予測できることによって、私たちの生活にどう活かすことができるのでしょうか。


今回は、線状降水帯の予測と避難についてご紹介します。


・線状降水帯の予測とは

近年、「線状降水帯」による大雨被害が相次いでいます。

記憶に新しい「平成30年7月豪雨」や「令和2年7月豪雨」も線状降水帯により引き起こされた豪雨災害です。


◎線状降水帯とは◎

線状降水帯とは、発達した積乱雲が次々と発生し連なることで列をなし、大雨をもたらす現象です。

数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出されるます。


この線状降水帯を気象庁のアメダスや国交省のレーダーなどを駆使して予測可能となりました。


6月1日からは、線状降水帯による大雨の可能性がある場合、半日程度前から6時間前までに気象情報において呼びかける取り組みが始まります。


この予測情報では、全国を11ブロックに分け

○○地方で、○日夜には、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります

という形で呼びかけられます。

岐阜県に住んでいる私たちの場合は「東海地方」となりますね。


ただし、現時点で線状降水帯の正確な予測は難しいと言われています

この予測情報が発表されたからといって必ずしも線状降水帯が発生するわけではありませんが、線状降水帯が発生しなくても大雨となる可能性が高い状況となります。


・半日前の予測でできることは?

では実際に線状降水帯の予測が発表された場合、半日から6時間で私たちは何をしておくべきでしょうか。


「夜中に発生する予測だったら・・」

「子どもたちが学校に行っている間の予測だったら・・」

様々なシチュエーションを想像しながら考えていきましょう。


○ハザードマップ や避難所の確認を

ハザードマップ や避難所の確認をしましょう!

特に、洪水・内水ハザードマップ の確認が必要です。


自宅や学校の浸水深、最寄りの避難所が使用可能かチェックしておきましょう。

もちろん、避難所までの経路も確認しておくことが大切です。


ハザードマップ は、パソコンやスマートフォンからも閲覧することができます。

自宅で簡単にチェックできるので、確認してみましょう!


▶︎岐阜市総合防災安心読本https://www.city.gifu.lg.jp/27122.htm

▶︎岐阜市洪水ハザードマップhttps://www.city.gifu.lg.jp/4066.htm


また、国土交通省のハザードマップポータルサイトでも、身の回りでどんな災害が起こりうるのか調べることができます。


▶︎ハザードマップポータルサイトhttps://disaportal.gsi.go.jp


○避難に備えて防災バッグをすぐ取り出せる場所に

みなさんは防災バッグをどこに保管していますか?

押し入れや物置きの奥などにしまっている・・それでは緊急時にすぐに持ち出すことができません。

大雨が予測されているときは、避難に備えてすぐに取り出せる場所に置いておきましょう!


◎防災バッグの中身は確認済み!?◎

防災バッグの中身は確認できていますか?線状降水帯の発生が予測されてからの準備では間に合いません!

今すぐに確認しておきましょう。

トリニティメンバーがママ目線で防災バッグの中身を考えてみました。

ぜひ、参考にしてみてくださいね!

▶︎おうちde減災トリママ がやってみた〜防災バッグ 後編〜


○近くの川の水位をネットで確認

自宅の近くに川がある場合は、川の水位をインターネットで確認しておきましょう。

すでに雨が降り続いている場合は、川が増水し氾濫の恐れもあります。

川の水位を確認して、避難開始の検討をしましょう。


▶︎岐阜県 川の防災情報

https://www.kasen.pref.gifu.lg.jp/#/water_1


以上のように、半日前に線状降水帯の予測が発表されることであらかじめ避難の時の行動を考えることができます。


気象庁によると、線状降水帯の予測で「すぐに避難を促すものではない」そうです。

しかし、線状降水帯が夜中に発生するという予測が発表されたら・・

予測される数時間前に避難しておこうと思ったとしても、暗くなってからの避難や避難準備は非常に危険です。


日中の明るい時間帯や状況が悪化する前に避難開始の検討をすることが重要となります。


・気象情報の収集を!

線状降水帯の予測が発表されたときも、地元市町村が発令する避難情報や大雨警報キキクル等の防災気象情報と併せて、避難の判断をすることが重要です。


線状降水帯の予測がない場合も、大雨による災害が発生する可能性も考えられます。

日頃から気象情報の収集をして、いざというときに悩んで逃げ遅れないようにしておきましょう。


・NHKまるっと!ぎふで放送されました

岐阜市防災読本が刷新され、マイタイムラインアプリ等の新たなツールが紹介されています。


マイタイムラインは「逃げ遅れゼロ」を目指して普及が進められている新しい防災の取り組みです。

その使用方法や、使ってみての感想について取り上げていただきました✍️


○トリママの感想○

・ハザードマップは外部リンクに飛ぶのでやや時間がかかって不安になってきますが笑、外出先でも確認することができるので便利です。


・タイムラインに記入したあとは、画像データやpdfデータで家族や子どもたちにシェアでき、一緒に話し合う際に活用できるようになっていて、いいねー!という声が出ました。


マイタイムラインは地域の特性(岐阜市内)に合わせて、簡単に作成することができます。

是非、活用してみてくださいね!


今後も子育てママたちが一度考えた後、行動することに繋げていけるよう、レクチャーできる場づくりにも取り組んでいきたいと思っています。