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Michiko en México

旅行:チョルーラ(Cholula)

2018.01.16 04:55

メキシコシティ滞在3日目には少し足を伸ばして、プエブラ州のチョルーラという町まで遠足です。なぜこの町に遠足かというと、7年前に私が留学していた町だからです。人生初海外で1年間を過ごした町です。様々な衝撃を受け、色々なことを学び、メキシコとの縁が始まりました。

メキシコを大好きにさせてくれた場所。そんな思い入れのある所にぜひ友人を連れて行きたかったのです。


まずは場所を確認しましょう。プエブラ(Puebla)はプエブラ州の州都でメキシコシティからバスで2時間ほどの場所にあります。近いです。そこからローカルバスだと約30~40分、タクシー等の車だと約15~20分で行けます。

ピンク色のがプエブラ州でその真ん中あたりにプエブラがありますね。

チョルーラはというとプエブラにくっついています。

プエブラは人口約154万人という大きな都市ですが、そんなに大都会という感じはしません。サッカーチームやスタジアムもあります。プエブラのクアウテモックスタジアムは、マラドーナの神の手ゴールが起こったスタジアムでもあります(笑)


CDMXには東西南北方面に行き先が分かれた4つの大きなバスターミナルがあります。そのなかのTAPO(タポ)と呼ばれる東方面バスターミナルから出発します。ここからは朝4時~24時くらいまで毎時数本プエブラ方面へのバスが出発しているので一番行きやすいと思います。

TAPOは大きなバスターミナルでお土産屋さんから食べ物屋さんまで何でもあります。また各方面のバスターミナルはアクセスが良いです。

CDMXではMetro(メトロ)やMertobús(メトロブス)や市バス等の公共交通機関が縦横無尽に走っています。路線も年々増えていき市内の移動に困ることはありません。メトロ内の治安も案外良いです。


バケーションの時期ということでターミナルは混み混みでした。やたらとでかい荷物を抱えた人(多い)やパーマ中のおばちゃんまで、いろんな人をみます(笑)

いくら自由なメキシコでもこんな人は初めて見ました(笑)


そんなこんなでバスに乗りプエブラへ。道が混んでおりいつもより時間がかかりましたが無事到着です。

道中の景色は素朴で、きれいな山も見ることができます。


プエブラにもバスターミナルはいくつかあり、中央バスターミナルはCAPU(カプ)と呼ばれます。CAPUの周りには市場があります。チョルーラへ行く前に市場により、一回りした後、食堂で軽食を買います。プエブラではカボチャの花のケサディージャをよく見ます。

ということでCemitas(セミータス)というプエブラ名物のハンバーガーのようなサンドイッチのようなものを買いました。カボチャの花は食べてません(笑)

食べかけですいません(笑)セミータスはチキンカツをメインにオアハカチーズやアボカドをサンドした食べ物です。めっちゃでかいのもあります。プエブラはメキシコ料理発祥の地とも言われており、ご飯がメキシコで一番おいしいとも言われています。


本当はプエブラにも行きたかったのですが、時間がなかったので一路チョルーラへ。大きいバスターミナルには必ずと言っていいほど、先払い式のタクシーがあります。普通のタクシーより高いですが安全です。


留学していた大学の前でタクシーを降りてセントロまでのんびり歩きます。

Universidad de LasAméricas Pueblaという私立大学です。日本のいくつかの大学とも交換留学を主なっています。やはり数年前と比べると大学の周りの様子がずいぶん違います。道路もすっかり整備されました。

チョルーラのセントロへ向かいます。

3枚目の写真は私のお気に入りの食堂です。ここのMoleがすごく好きです。今回はついた時間が遅く開いてませんでした。


チョルーラのセントロに着きました。ソカロの手前に丘の上に建てられた教会があります。チョルーラはアステカ時代には人口10万人の大都市でその中心に神殿がありました。しかしスペイン軍によって征服され、今のチョルーラは先住民たちの都市を破壊の廃墟の上に建っています。チョルーラと言わずCDMXやほかの多くの都市も先住民都市が破壊された上に成り立っています。またチョルーラはメキシコで最も歴史のある町とも言われ、25世紀の歴史がある町とも形容されます。

この黄色の教会が現在のチョルーラのシンボルです。この教会はかつての町の中心だった神殿Tlachiualtepetl(トラチウアルテペトル)の上に立っています。こういうものはピラミッドと呼ばれ、メキシコのほとんどの遺跡にあります。このチョルーラのピラミッドは世界最大のピラミッドで1辺が439mありました。世界一大きなピラミッドはメキシコにあったんですねぇ。


後ろに見える山はPopocatépetl(ポポカテペトル、標高5426m)という山です。富士山のようにきれいな山で、活火山なので噴煙も見られます。教会とポポカテペトルが並んだ様子もチョルーラのシンボルになっています。またポポカテペトルと並んでIxtacihuatl(イスタシワトル、標高5286m)もしくは Iztaccíhuatl(イスタクシワトル)と呼ばれる山があります。女の人が寝ているように見えるのでMujer dormida(ムヘル・ドルミーダ)という別名もあります。奥がポポで手前がイスタシワトルです。

この二つの山には伝説があります。以下のサイトから一部引用します。(ペリカントラベルネット: https://www.tour.ne.jp/blog/mexico/2448/)


『メキシコシティからプエブラに行く高速道路からや、メキシコシティからクエルナバカに行く高速道路から見えます。 メキシコ州、プエブラ州、モレロス州、3つの州にまたがってある山です 眠っているお姫さまのようなイスタシワトル山とその傍らに寄り添う戦士ポポカテペトル山 そいうった伝説として今も語り継がれています。 そういう風に見えませんか? 

 アステカの戦士ポポカテペトルと美しいお姫さまイスタシワトルは恋人同士でした。ポポが戦いに出ている間に、他の兵士が「ポポは戦いで死んだ」と 姫に言います。それを聞いたイスタシワトルは悲しみのあまり息を引き取ってしまいます。 戦いから戻ってきたポポは彼女の死を知ります そして「私は彼女のそばから離れない」と泣き叫び、彼女を抱いて山を登り、花でベッドをつくりそこに姫を横たえてずっと見守り続けたのだそうです。』


さて私はピラミッドの麓に着いたので、教会を目指して丘を登ります。標高が高いので慣れない人はゆっくり上ってください。メキシコ人ですらヒーヒー言う人たちがいます(ただの運動不足かも。笑)

教会の周りには売店もあり、休憩しながらチョルーラの町を見渡せます。プエブラまで見えます。

麓には郷土博物館や、神殿の地下の見学用の入り口があります。近年整備されて公園のようにすっかりきれいになりました。また丘の周りには遺跡もあります。


教会を見学した後は、私はでっかいビールを買い友人の買い物の通訳です。教会からソカロへ向かう間にはいくつものお土産屋さんがあり、質の良い民族衣装が売っている店もあります。値段と質はよくチェックしてくださいね。

ソカロに着きました。水道橋のような部分にはレストランやホテルがあり休憩できます。シードルが飲めるお店などおしゃれなお店もできていました。


私がチョルーラで一番したかったことがあります。

バッタを食らうことです。スペイン語ではChapulín(チャプリン) といいます。Chaplinesはメキシコ中央部でよく見ます。その辺で売っています。しかも安い。素揚げしたものにチレとレモンをかけて食べるのがスタンダードです。ニンニク風味やすでにチレで味付けされたものもあります。ビールのつまみに最適なのですが、日本人の前で食べるとドン引きされます。。。イナゴとか食べるでしょ。。。バッタより不思議なものも食べるでしょ(笑) まぁ、見た目はそのまんまなので引くのもわかりますが、味はおいしいと感じるようです。


市場や公園などを周り帰路につきます。日帰りでも十分楽しめますが、数泊するとプエブラも含め、街の新旧や周りへのエクスカーションなどもゆったり楽しめると思います。