シンガポールに増えつつあるローコスト・インターナショナルスクール
昨年シンガポールに引越しする際に、息子の学校について色々と調べましたが、その時にひとつ気になった学校がありました。
Beauty Worldに開校したばかりだった、Middleton International School by Eaton Houseです。
シンガポールの既存インター校&ローカルインター校は年間学費が軒並み200~350万円程なのに対し、こちらのスクールは200万円以下。既存インター校の平均価格よりも40%ほど安いというのを売りに、HPにも「Affordable International School」と明記しています。
しかも母体はシンガポールでたくさんの教育機関を運営しているEatonHouse。今までにない低価格の新設校と言っても学校経営・教育方針には不安はなさそう。
ただ、既存のEatonのプリスクールと同じ建物内につくられた小規模な小学校で、2017年の時点ではその先の中学校以降の予定が未定だったこと。そして1月スタートの学校なので、日本で幼稚園年長だった11月生まれの息子の場合、8月~12月までの短い期間プリスクールに通ってからの小学校入学になってしまうという点が、我が家にとっては合理的ではなく、やめました。
最近は、子供の学費までのフルベネフィットがない欧米人駐在員もいるようで、そうなると子供が3人いる家庭の場合、インター校の学費だけで年間1000万円近くになってしまい、単身赴任も増えているとか。その学費が大幅に少ないローコスト・インター校ができたら、家族帯同でシンガポール転勤も可能になる。学費が全額自費の移住者にとっても、ローコスト・インター校があれば子連れでの移住の可能性が広がる。それは人気がでるでしょう。
ESLもあるので、日本人にとって語学面でのハードルが低く、日本人駐在員にとっても日本人学校費との差額が少なくなり、インター校に通う選択肢が広がりそう。
そのMidleton International Schoolが、早くも2018年5月に、イースト地区タンピネスにセカンドキャンパスを開校するのだとか。入学希望者が多いということなのでしょうね。
そしてこの1月に、One World International Schoolも学費が割安な新キャンパスを開校するというニュースを見ていました。
イーストコーストに既存のキャンパスがあるOWIS(One World International School)は、夫の会社から遠いので選択肢から外しましたが、我が家から近いジュロンウエストに割安な新校・Nanyang Campusができるということで、興味を持ちました。
元国会議員の田村耕太郎さんが取締役を務めるGFSが母体の学校で、こちらは幼稚園~高校までの一貫教育。カリキュラムはIBとIGCSE、英語と中国語のバイリンガル教育に加えて第三外国語で日本語も選択可能、それで学費は年間S$17,000~S$20,000(約140~160万円)。
既存のインターやローコストインターの痒いところに手が届く後発、と言った印象。
先に書いておくと、現時点では、息子の転校の予定はありません。
本人がとても今の学校を気に入っていて、年末年始で日本に帰省した際に里心がつくかなという私の心配を他所に、「学校が始まるからそろそろシンガポールに帰らないとね」と自分から言うくらい、もう自分が通うべき学校はそこだと決めているようで。
夫も私も、現時点では今の学校に通わせて良かったと思っているので、転校は考えていません。
が。
年間学費が100~200万円ほど違うということは、10年で1000万~2000万円の差。その違いはあるのか、どうなのか、それは大きな興味があるというもの。
新しく開校されたローコスト・インターナショナルスクールによって、学校の良さ=学費になるのか、ならないのか、これからの選択が変わるのか、この先行きを見ていくのは面白いのではないかと思っています。
そんなわけで、せっかく生活圏の近くにそんな学校がオープンしたのだからと、見学に行ってきました。
この学校をGoogleで検索すると、元はローカル中学校だった校舎をリノベーションして開校したようです。
元がローカル校だっただけに、しっかりと校庭もあり、教室数もありそう。
現在息子が通っている学校は、長い伝統があり、ベテランの先生が揃っていて、子供を託す安心感があります。シンガポールに来て、インターナショナルスクールに通う良さを実感できる雰囲気がある。
新設校の一期生となると、学校も生徒も親も手探りな部分もあるだろうし、卒業後のモデルがいないので、チャレンジの部分が大きくなるような気がするのですが、それでも学費を考えると、ローコスト・インターの可能性は大きいかもしれません。
シンガポールで、学費が安く、語学教育に力を入れている学校の選択肢としては、もちろんローカル校があるのですが、シンガポールのローカル校は、PRを持たない外国人には狭き門だと聞きます(我が家はローカル校の入学にチャレンジしていないので実際のところはわかりません)。
そして、2018年から2020年にかけて学費が上がるようで、Non‐ASEAN枠の日本人は学費が一番高く、2020年には月額750ドルに上がるようです。国民は学費が無料であることに比べると、Non-ASEAN外国人の学費負担は大きく感じます(外国人がシンガポールに住まわせてもらって学校に通うとはそういうことだ、ということですね)。
それでもインター校に比べれば、学費だけ見れば低価格ですが、ローカル校の勉強量から考えると、単に学校の費用だけでなく、放課後の塾代や家庭教師代もかけなければならないのでしょうから、単純にローカル校が一番安いとは言えない気がします。
ローコスト・インター校が増えることによる、外国人の学校選択の変化はありそうな気がします。
学校見学の帰りに、最寄りのMRTブーンレイ駅直結のモール・ジュロンポイントに初めて行ってみました。
ブーンレイ駅には大きなバスターミナルがあり、モールがあり、生活しやすそう。シティからは遠くなりますが、職場がウエスト地区の家庭や、子どもをOWISナンヤンキャンパスやCISレイクサイドキャンパスに通わせる家庭ならば、この駅周辺コンドに住むのも選択肢としてありですね。
バスターミナルからジュロンポイントに繋がるところで見つけた壁画。壁画に入るのが好きな夫と息子が見たら喜びそう。
わざわざベストフォトスポットの足場まであった。
ジュロンイースト駅前のモールと同様、とりあえず何でも揃ってる!便利な新しいモール。(↓ 入った時はまだ11時前だったので閑散としていましたが、この後お店が開いたら賑わっていました)
最上階にあるKOPITIAMは天井から光が入って明るく良い雰囲気。
おお!以前リトルインディアで行ったことがあるお店がKOPITIAMの一角に出店してるではないの。ここのビリヤニは、夫がまた食べたいと言っていた。
新しいモールにあるような店舗は何でも揃ってるモール内を歩き回っていたら、香港の街を模したエリアに出ました。
香港好きなら、わくわくするこのストリート名、看板。
香港の街並みに、フェアプラ・エクストラがあるのが面白い。
ちょっと笑ったのが、このインド料理店。一瞬、ザフロン・キッチン?と思ったら、Zaffron Banana Leafというお店。ザフロン・キッチンとバナナリーフアポロをミックスしちゃった?ワイングラスが下がったバーカウンターもそっくり。メニュー写真を見たら、料理はバナナリーフに乗ってました。
あのチーズタルトのBAKEにそっくりなお店も。タルトも箱の色もそっくり。
歩き回っていたら、日本食ストリートに出ました。これはいいですね~。
羽田空港の国際線ターミナルみたい。テイクアウトのお寿司、なかなか手頃。
だいぶ歩き回っていたらランチタイムになったので、ヤクンのファミリーカフェに入りました。麺類もあるヤクン、初めて見たような。
MRTへ向かって歩いていたら、マレーシアの屋台フードコートもありました。
USSの隣にあるところと一緒かな?こちらのほうが、店内がゆったりキレイそうでした。
シンガポールにはモールがいっぱいあって、新しいモールはどこへ行っても同じような店舗が入っていて、どこに行っても同じだなぁと思うことも多く
ジュロンイースト界隈に住んでいると、普段の買い物は全部駅前モール(WestGate、JEM、IMM、Jcube)で済んでしまうくらい何でも揃っているので、シティのモールに行くことはなくなってきて、そこに行かなければ出会えないもの・買えないものがある所にしか買い物には出向かなくなってきたのですが
ブーンレイのジュロンポイントは、ローカル感があって、キレイで、ちょっと他であまり見ない店舗も入っていて、見て回るのが面白かったです。
雨期のシンガポールで、週末に出掛けるのにもいいかもしれない。今度は家族で行ってみようかな。
ローコスト・インター校をのぞき見する散歩から、いろいろ楽しんで帰ってきました。