マスタリングはなぜ難しいのか
こんばんは。
今日はコメントを頂いたのでマスタリングについて話をしてみる。
(広義のマスタリングではなく、音の響きを良くするという視点に絞って)
プラグインの使い方とかそういう細かい技術的な話はプロの人を参考にするべきで、
もっと根幹、アマチュア目線でマスタリングが難しく感じる要因を紐解いてみよう。
まずミキシングとマスタリング、それぞれを専門とするエンジニアがいる非常に奥の深い世界ですよね。
アマチュアの世界ではミキシングもマスタリングも自分で行う人が大半だと思うけど、
両方を自分でこなす時点で、死ぬほど難易度が上がってると私は思います。
ミキシングとマスタリングは切っても切り離せないもので、
ミキシングが良くてもマスタリングでダメになる可能性もあるし、
ミキシングが悪いとマスタリングでどうにもならない可能性もある。
まずは最高のミキシングを行う必要が有るわけです。
マスタリングでは最高のミキシングに対して微調整を加えて仕上げる。
マスタリングは微調整であるべきですよね。
これがミキシングの精度が低いとマスタリングでするべきことが増えてくる。
或いは納得のいくクオリティに届かないかもしれない。
もしマスタリングで上手くいかないことがあったら、必ずしもマスタリングに問題があるとは言い切れないわけです。
もしかしたらミキシングで躓いてるのかもしれない。
ということで、ミキシングがとにかく重要なわけですよね。
自分にとってこれ以上ないミキシングをしてからマスタリングに取り掛かる必要が有る。
逆に言うと、そこに自分でミキシングもマスタリングもする難しさがあると思うのです。
だって、これ以上ないミキシングをした後に何をしたらよいか分からなくなりませんか?w
2MIXが完成した時点で多かれ少なかれ達成感があるわけで、そこからさらに上を目指さねばならないのです。
なので私は良くマスタリングで迷子になります。(これ以上ないミキシングはできてないけどw)
或いは、何もする必要のない2MIXも存在するのかもしれないですが・・w
ここからは自分が迷子にならないように実践していることを紹介して見る。
・リファレンス用音源を用意する。(そしてとにかく客観的に聴き比べる)
・改善点を明確にしてから作業に取り掛かる。
・作業が終わったら時間をおいてチェックする。
迷子にならない一番の方法はリファレンス用音源を用意する事だと思います。
とにかく自分で作った音源が逸脱してないか、チェックする。
聴き比べながら改善点をイメージしていく。
とにかく機械的に作業しないことが重要だと思います。
本当にその処理が必要でやっているのかどうか。
ミキシングの時点で千差万別なわけで、盲目的に作業したとしても良くなる気がしないのは自分だけでしょうか・・w
なので自分なりに改善点を明確にしてから作業に取り掛かるよう心がけてます。
そして自分は作業が終わったら、時間をおいてチェックします。
最終的なチェックは作り終えた日には行わなず、次の日にもう1度チェックする。
ずっと作業をしていると、だんだん良し悪しの判断が出来なくなってくるんだよね。(耳が馬鹿になってくる)
でも次の日に聴いて違和感が無かったらそんなに間違ったことはしてない可能性が高い。
迷子になって逸脱しても次の日なら気付けることが多いです。
つまり作業時間も短いほうが良いのかも。(なかなかそうはいかないんだけど)
ちなみに作業はメインのスピーカー、チェックは複数のスピーカー(ヘッドホン含め)で行ってます。
自分の場合、複数のスピーカーで作業するのは迷子になる確率が上がります。
メインで使うスピーカーをどれだけ理解しバランス感覚を養うか、
私が取り組んでいる課題です。
以上が私のマスタリング観です。w
第三者に客観的にやってもらうってのが理想な気がする。
自分でやる場合は如何に客観的に捉えられるか。
その先に必要になってくるのが、様々な処理、手法に関する知識。
仮に知識があっても音源に対してどういったアプローチで処理を行うか、それを見極める感性がないとクオリティは上げられないのではないかと思ってます。
故にマスタリングは難しいです。
故に森崎先生を尊敬しています。w
森崎先生で思い出したけど、当然優れたモニター環境を構築する事も重要ですよね。
モニター環境に対してシビアになる=感性を磨くことにも繋ると思ってます。
はぁ、えらそうに沢山語ってハードルを上げてしまった。
近いうちにクソみたいなクオリティの音源をブログで公開しようと思います。w
まぁ、マスタリングは難しいのでクソみたいなクオリティでも仕方ないんです。(オイ