『愛撫①』(続•臣隆妄想劇場106)ショートバージョン
2018.01.17 10:00
陽翔が去ってから数日後、炬燵で寛ぐ時間になると、隆二が甘えてくるようになった。
臣がビールを飲みながら、CS放送でビルボードライブを見ていると、
なんの前触れもなく、炬燵と臣の間にまたがり、臣の太腿の上に座って抱きついて離れない。
臣(酒も飲んでないのに、毎日スゲェ甘えてくる)
TVをOFFにして隆二を抱きしめ尋ねてみる。
臣「どした?寂しいのか?」
隆二「……」
臣「隆二?」
隆二「理由がないと、甘えちゃいけないのかよ」
臣「……」
臣「そんなことないけど…」
あれから…
時々寝言で「ひなた」と言ってることがある。
陽翔の世話をして、子供が欲しくなったとか?
元々メンバーの中でも、1、2を争う子供好きだし。
『そんなに寂しいのなら、子供作ろうか?』
…なんて、言えるわけないし…
出来るわけもない。
俺は?
そりゃ、俺だって子供は好きだけど…
別に…
隆二が側にいれば、それでいい。
自分の未来の為に、望まない結婚をして、子供を授かる喜びよりも、
隆二という存在を失う悲しみの方が、はるかに大きい。
こいつはどうなんだろう?
ある日突然
『子供が欲しい、なんとかしろ!』
…なんて駄々こねたりしたら、どうしよう…
…どうもしてやれない。
臣「隆二?」
隆二「やだ…離れない」
臣「何も言ってねぇし…」
隆二「迷惑だったらはっきり言えよ」
臣「んなわけねぇじゃん」
隆二の頭を包み込むように抱きしめる。
臣「こんなに密着してたら、その気になるよ」
続く