縮毛矯正と白髪染め(カラーリング)を両方やって傷みを一番出さない方法
こんちには。ZACCAo統括 柳平岳慶です。
最近、縮毛矯正される方でカラーリング、白髪染めをされている方増えています。
新規のお客様で直しに来る方もたくさん見受けられます。
近年髪質の状態の種類がとても増えています。
・時代
現代人の細毛人口が増加している中、今まで通りの強い薬で伸ばすとダメージの原因になってしまいます。
・薬剤の多様化
カラーリングだけでも高アルカリ白髪染め、低アルカリ白髪染め、高発色カラー、微アルカリカラー、酸性カラー、ダメージの蓄積と度合いが全然違うので、薬と髪の履歴の相性によってダメージが倍増するケースも数多くあります。
・年齢による髪質の変化
30代からちらほら出てくる、うねりやチリつき(エイジング毛)、ホルモンのバランスによって、油分も少なく薬の反応スピードが上がってくるので、薬の選択を間違えるとぺったんこになってしまいます。
一般的に美容室にいらっしゃるお客様に多いのが
・波状毛
・捻転毛
捻れているクセ、こちらはボリュームも出て膨らみやすいです。スタイルによっては、ねじりながら乾かすとパーマっぽい仕上がりに。
・縮毛
・エイジング毛
コシがなくチリチリ、パヤパヤするクセです。コスメ系というアルカリのあまり無い弱いお薬でも十分伸びる比較的伸びやすい毛です。ホルモンのバランスにより、水と仲良くなりやすい繊維、水と仲良くなりにくい繊維がバラバラの場所に出てきてしまい、凸凹が自然と出てきてしまう状態です。
ストレートのお薬は簡単に言うと、アルカリ剤(キューティクル開かせる薬)と還元剤(髪の結合を切る薬)で出来ています。
・アルカリ
弱い薬で伸びるならそれに越したことはないですが見極めが重要です。
・還元剤
チオ系は大きなうねりなどしっかり中の繊維を切って伸ばします。強いもので10.7%弱いのでも4%くらい入ってないと伸びないです。
1剤だけで14種類。普通1つのメーカーさんからくらいしか取りませんが、うちのお店5社くらいから取り寄せてます。
全部アルカリ、還元剤、の数値、種類が違います。
髪質、髪の状態、髪の毛の生えている場所で薬のアルカリや還元剤の種類が変わってきます。
一人のお客様を一つのお薬で塗ることはほとんど無いです。
本日いらしたお客様です。
半年前に矯正をして白髪染めは1ヶ月に一度くらいされてます。
顔まわりや襟足の毛は細く、かき上げるだけで切れてしまう毛です。
白髪染めを頻繁にやっているので、髪は乾燥して切れやすい状態になってます。
まずシャンプーが終わってから、たんぱく質を中に入れていきます。
ここと1剤流した後にたんぱく質入れると、トリートメントをしたような仕上がりになるので必ずやります。
薬も3種類。
毛先にはこれ以上薬が効かないようにガード。
顔まわりと襟足は毛が細いのでアルカリはすごく少なめ、でもしっかり伸びる薬で。
他はかなり強いですが、月1で白髪染めしているのでアルカリは弱めに。しっかり伸びる薬で。
ストレートアイロンもプレスしすぎると、ぺったんこになったり、次生えてきた毛がはっきり線ができて不自然になるので、自然な立ち上がりがつくようにスルーします。
2剤をつければ終わりです。
仕上がりがこちら。
乾燥していた毛先も、一緒に入れたトリートメントのおかげでツヤが出て綺麗になりました。
・サイド仕上がり
切れそうな顔まわりも、切れずに綺麗に伸びています。
・サイド仕上がり
薬もアイロンも強すぎないため、ぺったんこにならずに自然なボリュームのあるストレートです。
・バック仕上がり
ダメージや他のお薬の併用などで不安な方はご相談ください。