災害に強い地域は祭りが盛ん。総合計画市民ワークショップ延長戦
弥富市といえば、市内全域がほぼ海抜マイナス地域であり、弥富市で安心して暮らすには、津波・水害を中心に防災意識を高めるのはとても重要ですよね。
2018/1/17、弥富市総合社会教育センターで防災についてのワークショップに参加してきました。
災害に強い地域は祭りが盛ん!
例えば、弥富市内の各地区では秋の収穫を祝うお祭りがありますね。
ドンチキチン祭りもあります。
地域の繋がりが強いと祭りが盛りあがり、気の合うご近所さんと仲良く楽しく騒ぎますね。
一方、祭りを運営するって簡単なことではなくて、たくさんの地域のメンバーと課題を話し合って解決したり、チームとして役割をきめて動かなくてはならなかったりします。
実は、このような祭りが盛んな地区は、自然とご近所ネットワークが強まっていて、発災時にもすぐ連携して動き、互いに助け合って災害に強いコミュニティーになるとのこと。
普段から近所のメンバー同士が話し合い、周りの家族の状況が分かっていたり、LINEなどで連絡がつく。
そんなコミュニティーは、大きな災害のときも、すぐに動けるメンバーだけで正しく動けるチームが編成できます。
例えば、自分の家族の一人が行方不明になってしまったとしたら。
周りにはすぐに連絡がついて、バーッと情報が伝わったり、探しに回ってくれるチームがいますか?
祭りが盛んなことは、そんなチームがあることのチェックにもなるようです。
楽しいお祭りをすることが、地域の災害対応能力を高めるとは、意外な観点でした。
ボク自身はまだまだダメそうです。
難しい災害対策計画、避難計画を理解したり、避難グッズを買い込むだけが災害対策ではないんですね。
普段からミクロな地域と関わり、周りと仲良くチームになる。
身近なところに大切な災害対策の方法がありました。
弥富市総合計画市民ワークショップ延長戦
この防災に関するワークショップは、昨年2017年の10月〜11月にかけて開催された「弥富市第二次総合計画市民ワークショップ」に参加したメンバーが、さらに知識と議論を深めていくために延長戦として集まって開催されたワークショップでした。
弥富市在住の佐藤さんにファシリテーションをしていただきました。
この日1/17は、防災のテーマの他、そもそもワークショップとは何なのか、総合計画とは何なのか、自治体が行う防災対策などなど様々なテーマを話し合いました。
「例え被災してもまた住み続けたいと思える町づくりを」
上記は、神戸でのある講演でパネラーが発言したお話だそうです。
今の街の災害対策はご存知ですか?
被災してもなんとかなりそうな地域の状態になっていますか?
これだけ対策してあったし、あとはどうなっても後悔しないというほど対策していますか?
被災してしまっても。
またイチからやり直すことになっても。
またこの街に住んでやっていきたい。
そんな地域が防災の観点からは素敵な街と言えそうです。
市民活動のベースがワークショップ
市民一人ひとりで出来ることは限られています。
地域でやりたいことを実現したり、ミクロな地域がチームとして活動するためには集まりが必要です。
ワークショップはその集まりのベース。
前向きで活発なメンバーが、いつもの組織や立場を超えて、自分と地域のために意見を出して形にしていく。
「言ったことは言った人がやる」
大事な考え方を教わりました。
市にお願いしなくてはならないことと、市民自らがやるしかないこと。
しっかりと仕分けして協力しあい、ワークショップを当たり前のように開催して、チーム弥富として、よい町づくりをしていきたいですね。