サヤディーエ
アッサラーム アレイクム。
ヨルダンの片田舎に住む佳子です。
今月の我が家の一大ニュースはアカバで孫が産まれたことです。
日本人のアカバ産まれって何人いるのかしら?
もしや初めて?
私の住んでる町は南部に位置するかつては交易路で盛んだったマアーンです。
そこからさらに南へ行くと希少な紅海があり、その町をアカバと言います。
ヨルダン料理ではほとんどが肉料理になりますが、
今回はこのアカバの魚料理「サヤディーエ」をご紹介しましょう。
アカバへ行くと必ずおもてなしで出される家庭料理のアカバの代表料理です。
調べて見ると湾岸諸国でも同じ名前がありますが、こちらのとは違う作り方でした。
よってこのレシピは「アカバのサヤディーエ」となります。
お味の方はトマト味ですが絶対しなくてはいけないのが、玉ねぎをじっくり焦げ目が付くまで気長に炒めると言う作業です。
焦げるくらいですから家庭によっては、知って真っ黒に焦がす方もいます。
我が家はそこまでして焦げを食べたくないので、黒色を出すために少し醤油を入れます。
秘密でお米を炊くときにちょっと入れてみてください。
魚を揚げるときは特別に外でする人が多いです。
油汚れと臭いが気になる方はバルコニーなどでしてください。
食べる前に欠かせないのがレモンで、たっぷりレモン汁を全体にかけてください。
サラダはトマトときゅうりの細かく切ったものにタヒーニ(練りごま)を加え塩、オリーブオイル、レモン汁を混ぜたものを添えるのが普通です。
魚類には乳製品は合わないようで、ヨーグルトなど添えるのはNGです!
お魚も何でも良いと思いますが我が家では黒鯛か下の写真のシロガネダラ(コソボ産)をよく使います。
大きい魚のときは頭で出汁を取り、他は輪切りにします。
豪快な魚料理の一品ができますので、お試しください。
アラブ料理のイメージが変わるでしょう。
食べ終われば手を洗い、オトル(香水など)を各自つけてもらって手の臭いを消します。
部屋はお香を焚き、魚臭さを全て消すように気を付けてます。
サヤディーエ
〈材料〉(4~6人分)
1-魚 中4尾
2-玉ねぎ 1個
3-にんにく 3かけ
4-サラダ油 揚げる用
5-バスマティ米 3合
6-トマトピューレ 大さじ2
7-塩 大さじ2
8-ミックススパイス 大さじ3
9-コリアンダー 大さじ3
10-スンマーク 大さじ3
11-小麦粉 適量
12-水又は出汁(魚の頭や尾を煮た出汁でもよい)900㏄
13-塩 小さじ1または醤油少々 (ピラフ用に適量)
14-飾りつけとして、パセリ、ナッツ、レモン半分。
〈作り方〉
①お米を洗い浸水させる。
②魚をよく洗う。
調味料7~10を混ぜる
魚に切れ目を入れる
混ぜた調味料を表面につける
小麦粉もつける。
③油を中度に熱し、魚を焦げ目が付くまでしっかり揚げる。
④その油を大さじ2くらい取り大きな鍋に入れる。
千切りの玉ねぎを焦げ目が付くまでよく炒める。
にんにくを入れさっと炒める。
⑤そこへトマトピューレを入れ炒める。
⑥②の残った調味料と水を入れ煮立たせる。
濃い目の味に調え、お米を入れて炊く。
強火5分、中火10分、弱火5分、火を消し蒸らし5分。(魚の頭などを一緒に煮込む方法もある)
⑦この手順ですると揚げた魚が冷めてるかもしれないので、再度カリッとなるまで揚げる。
大皿にピラフを盛り、魚を乗せ、お好みでパセリ、ナッツ、レモンを飾る。