【愛媛ローディー辞典】南予(なんよ)
愛媛県は、県を3つの地域に分けて呼ぶことが慣習化されている。
愛媛県(伊予国)の南部地域を、伊予の南という意味で「南予」(なんよ)と呼称する。
大洲市、八幡浜市、西予市、宇和島市、内子町、伊方町、鬼北町、松野町、愛南町の4市5町で構成される。
南予地域は南北に縦長く、またそれぞれの町が四国山脈とその支脈で分断されているため、一括りに南予と呼ぶには無理がある。
南予をさらに3分割して、南予北部、南予中部、南予南部などの呼称で、局地的な天気予報をする場合もある。(他に2分割、4分割、5分割する場合もあるが、明確ではない)
かつては南部の宇和島市や、北部の八幡浜市が中心地として都市機能を果たしていたが、急激な人口減少やそれに伴う経済力の低下でかつての求心力は無くなり、現在、南予地域は明確な中心地がないエリアとなっている。
また南予の各地域は山で断絶しているため、それぞれ独自の文化が醸成され、伝統文化として継承されているのが、他の2地域(東予、中予)と違い興味深い。
南予には、一般的に陽気な人が多いとされる。(=南予気質とされる)
特に海に面した地域ではその傾向が強く、明るくて豪快、情熱的なタイプが多い。大雑把で気分屋。また新しいことに挑むチャレンジ精神が旺盛な人が多い。
同じ南予でも内陸部は農業・林業に従事する人が多いためか、真面目でコツコツというタイプが多いとされる。
南予の人は「一見お人好しに見えるが、意外と狡猾」としばし言われるが、それは南予地域が台風などの自然災害に見舞われることが多い地域であることも関係しているかもしれない。
基本的に南予の人は、どんな人からも愛される最強キャラであることが多く、東京や他県から来た人はいっぺんで南予(南予人)の虜になること請け合いである。
(取材で宇和島に長期滞在した作家・司馬遼太郎が、南予人(宇和島人)の虜になり、その後自宅のお手伝いさんは宇和島出身者ばかり採用するようになったという話は有名である)
【愛媛ローディー辞典編纂委員会(謎)】
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