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“抜く”ところまで

2022.06.28 10:10

「疲れが抜けない」などと言いますが、“抜く”という感覚や意識をお持ちでしょうか。


いのちには、肉体という物質的な面とエネルギー的な面があります。

物質とエネルギーは一体化していて分けられません。

疲れや痛みを和らげようと、力でもみほぐしただけでは、一時的に緩んでも老廃エネルギーは滞留したままです。

それはまた不具合の素になったり、揉み返しやだるさを生むかもしれません。

不要なエネルギーを排出することが大切だと思っています。

電池と同じで、まず放電(排出)。

それから、新鮮なエネルギーにリフレッシュです。



私のケアは、ほぐしては抜く、ほぐしては抜く、をしています。

疲労の気配、老廃エネルギー、霊的なもの…。

さすったりしぼったり扇いだりするのは、“抜く”ためでもあるのです。

肉体から外へ、保護膜から外へ、地球から宇宙へ、排出していくイメージです。

面映ゆいですが、愛と感謝がベースだと思っています。

我でやってしまうと、抜いたものは自分や身近な人に戻ってくるかもしれません。

いわゆる“受ける”という現象。

それでは困りますものね。



では、自分で“抜く”ためにできること。

お風呂やシャワー、いいですね。

老廃物が流れ落ちるのと一緒に、老廃エネルギーも排出されていきます。

特に、今のような蒸し暑い季節は、汗も蒸発しにくく、排出が滞りがち。

洗い流すことは大切だと思います。


“抜く”ケアポイントとしては、足の裏を大切にしています。

要らないものが排出されるように。

必要なものが取り入れられるように。

入っては困るものが入ってこないように。

足の裏の弁のような働きに感謝を込めてグーで擦ります。

あとは、腕を絞ったり

頭のてっぺんを扇いだり…それはまた少し先の話かな。



洗濯だって、洗剤で揉んで汚れを浮かせたら終わりではないですね。

すすいで脱水するはずです。

ケアも、もみほぐしや体内循環で終わらずに、“抜く”ところまで意識を持って大切にしていただきたいと思います。

抜けたものが還る先への感謝を忘れずに。

余談ですが、私の「ほぐしては抜く」イメージは、服のタグ取りに似ています。

まず、長いところを切る。

それだけだとチクチク痛いときがあるので、縫いこまれて服に一体化したところを少しずつほぐしては抜く…。

無理やり取ろうとしても取れないし、縫い目が傷んでしまいます。

根気強くちょっと構ってやる必要がある、そんな感じです。

抜けたときの達成感、好きです。