焙煎機に「Aillio Bullet R1」を選んだ理由
導入を考えてから、1年半くらい経ったでしょうか、
ついに、ついに・・・!!この子がやってきました!
どどーん!
インスタではちょこちょこ登場していましたが、この度わたくしの相棒となったこの子をぜひご紹介します。
今までは手持ちの網を使い、本当に少しずつ焙煎していましたが、これがまた骨の折れる作業でした。なんせ10分以上手網を振り続け、それをイベント前になると一日10回以上・・・。楽しい作業ですけどね、でももうちょっと量産できるように、さらには今まで以上に理想的なコーヒーに近づけるように、と考えた結果、焙煎機の導入にいたりました。
そこで、数ある(?)焙煎機の中でも、なぜこの焙煎機を選んだのかを、ご紹介がてら書いてみたいと思います。
デザインがかっこいい
しょっぱなから「そこかよ!」とツッコミが聞こえますが、何と言ってもこれです。
丸っこくて胴長のボディに、そこからニョキッと生えてる四本の脚、思わずなでなでしたくなるマットな質感・・・。なんか黒い犬みたいで、耳と尻尾でもつけてあげようかな。ずっと眺めてたらまるでコレみたいだなと思いました。
お盆にお供えする精霊馬のナスのやつ。
で、調べてみると、デンマークの双子の兄弟が設計とデザインされたそうです。
そして台湾で製造されてるそうです。
デンマークと聞いて、ほぼ気持ちは固まってしまいました。というのもわが家にはデンマークのデザイナーの製品が多いのです。ルイスポールセンの照明(PHハットやPH2/3とか)や、アイラーセンのソファ、あとは郡山がほこる家具屋さんLaVidaのアイナーラーセンが元ネタの「Lチェア」など。デンマークも北欧デザインに入るみたいだけど、スウェーデンとかほどポップじゃなくて、かといってドイツほど堅すぎず、機能的だし。これいいなーと思うデザインは調べるとデンマークのものが多いです。
そしてデンマークはコーヒー大国ですよね。一人あたりコーヒー消費量は世界でもトップクラスのようですし、有名なコーヒー屋さん「The Coffee Collective」もあります。また数年前からの焙煎のトレンドであるノルディックローストとかスカンジナビアンローストのエリアだし。
最近は「ヒュッゲ」というデンマーク独自の考え方も流行ってますねー。ヒュッゲ。言いたくなりますね、ヒュッゲヒュッゲ。
焙煎プロファイルが記録できる
焙煎プロファイルとは、焙煎機をパソコンに繋いで、焙煎中の豆の温度やドラムの温度、一分間あたりの温度上昇率などをリアルタイムで確認でき、またどんな豆を何グラム入れたかなどを記録できるものです。これから焙煎機導入するなら必須かなーと思いました。今まで手網での焙煎は匂いや色など感覚的な部分で判断していたので、夢のような機能です。感覚的な焙煎は手網でやるとして、焙煎機では理屈で攻めていくのもありかなと。
またこの焙煎プロファイルは、いわば焙煎士たちの共通言語のようなものです。なので焙煎士同士で、あーでもないこーでもないと焙煎の話ができます。もちろん焙煎機によって温度の基準のズレなどありますが、それを前提に話ができればとても有益な情報交換ができます。
またこのBullet R1には、世界中のBullet R1ユーザーが参加しているFacebookコミュニティーがあるのです!!
このコミュニティには購入前から参加し、いろいろ情報をあさっていました。ここでも世界各国の色々な人が焙煎プロファイルを共有していて、「はー、何か今っぽいなーすごいなー」と情報化社会の恩恵を享受しております。今後は発信していく側になりたいです。
いろいろコントロールできる
焙煎の際にコントロールできることが多いです。火力や排気ファン、予熱設定やドラムスピードまで自在に変更可能です。こういった部分も本格的な大きい焙煎機と遜色ないなと思いました。ただ変えるところが多いということは、逆を言えばそれだけ焙煎方法が何通りにもなりより複雑になっていきますけどね。。。
持ち運び・設置が簡単
現在固定店舗は持っていないのですが、今後はどうなるか未定です。今現在は自宅で焙煎するしかありません。そんな場合でもこの焙煎機は最適でした。200Vの電源と換気扇があれば、どこでも焙煎できます。代理店さんいわく煙突を付けたほうがよりベターではあるけど、なくても全然使えますとのこと。まあ部屋が煙くなるだけですしね。実際換気扇の下で使ってる分にはほとんど煙は気にならないです。
また自宅はオール電化なので、ガスを引こうとなるとそれなりの設備工事が必要でした。が、幸い200Vの電源が換気扇の近くに余ってたので、コレはラッキーと思い導入しました。
なので、焙煎体験ワークショップとかも出張でできます!換気扇の近くに200v電源さえあれば!お誘いお待ちしております。
ちなみに焙煎機自体は海外の規格で230Vが必要なので、コンセントの間にトランスをかませております。
サイズの割に1kgまで焼ける
こんなにコンパクトなのに、最大1kgまで焼けるのです。1kgいれても火力マックスにすれば12分くらいで中煎りにできます。なので少し量を減らせば、ガッと予熱してチャッと最初の方で熱を入れるノルディックロースト的な焼き方もできます。
こんなにコンパクトサイズにできるのは、おそらく熱源がIHだからだと思います。通常焙煎機は、直下であれ半熱風であれ熱風であれ、ガスを燃料としてバーナーに火をつけて、ドラムを熱したり空気を熱して送り込んだりします。が、この焙煎機は火を使わず、ドラム自体をIHで温めます。IHコンロのIHです。この点は豆に与えられる熱が他の焙煎機とは違うので(対流熱がないということ)、味にどう影響するのか今後検証していきたいです。
このクラスの価格帯の焙煎機ですぐに思いつくのは、フジローヤルのディスカバリーだと思いますが、ディスカバリーは生豆最大250gまでのようなので、だいぶ焙煎量は増やせるなーと思います。
長くなりましたが、とても優秀な焙煎機ですし、今のわたくしの状況で導入するのにはピッタリだったかなと思います。しかしながら道具がいくら良くても、あとは使う人の腕次第というのは言うまでもありません。やっとスタートってとこです。すでに何回も使っておりますが、これはいじりがいのあるマシンです!
今後使ってみての感想や、焙煎の検証など詳しく書いていこうと思います〜。
ではでは、ヒュッゲ!