提案『天体観測の薦め』
天体観測は双眼鏡や望遠鏡の必要性や子供が興味を持つまでに多くの種蒔きが必要になるためハードルが高いと思う方もおられるでしょう。実際に興味を持つ子供は多くありません。たとえ種蒔きを親御さんが懸命にされても子供の反応がイマイチで諦めてしまった方もおられます。私の経験では興味を持たせるには常日頃から星空を眺める経験をさせておくべきだと思います。今回はそんな種蒔きを中心に話を進めていきます。
子供が天体に興味や関心を抱くのは大きく分けて3つの影響があるように思います。
1つ目は自分自身の目で星や月を直に見ること、2つ目はプラネタリウム、3つ目が博物館での催しや絵本や図鑑、幼稚園での自然科学的学びに触れたときに興味や関心が湧きます。ではそれぞれを詳しく述べていきます。
1、自分自身の目で見る
私の住んでいる那覇市の夜空をみると2等星ほどの星を晴天の夜に見ることができます。暑い夏よりも冬の方がはっきりとは見えますが、それでも夜庭に出てみる市街の明かりに左右されない月明かりの美しい日には幻想的で夜空を眺めてしまいます。そのわずかな時間の贅沢な気分は何も考えず無になれる貴重な時間です。先月の7月13日の「スーパームーン」もとても美しい月を見ることができました。また2016年のスーパームーンは識名トンネルを抜けると大変大きく美しく今でも光景がよみがえり、運転中で撮影ができなかったのがとても悔やまれます。以下の写真は普段庭から見えている月ですが、それでも月明かりが庭をうっすら照らして美しいので愛犬と椅子に座って眺めています。月の美しい晩はお子さんと共に眺め会話を増やしてみましょう。
2、プラネタリウム
沖縄にもいくつかのプラネタリウムがあります。那覇市の牧志駅ほしぞら公民館は2011年にできたプラネタリウムですが、気軽に立ち寄れ幼児向けの投影も予約が必要であったように思います。このような場所に足を運ぶ回数を増やして天体や星の知識を書き換えながら施設を活用することをお勧めします。余談・・・このプラベタリウムの近くに大御所俳優のネジネジさんがお住まいでしたが、もう沖縄を引き払われたのでお会いすることもお見かけすることもなく「お帰りなさい」と言えないのが少し寂しいです。
子供が小さい頃は帰省のたびに久茂地公民館のプラネタリウムを楽しみに行ったのですが、子供はその古めかしい建物のらせん階段を上がるのが好きで親は息を切らせながら上がった懐かしい思い出です。新旧のプラネタリウムが那覇の子供達に天体の魅力を引き続き提供でき、教育の維持になっていることに安堵と今後多くの子どもたちが施設を利用してほしいと思います。
北部の海洋博公園の中にある海洋館のプラネタリウムも是非足を運んでほしい場所です。水族館がメインとなり足を運ぶ機会が少ない施設かもしれませんが、世界最高の星空を体感できるプラネタリウムを体感できます。ここでは沖縄の祖師と民話を季節ごとに開催しているそうです。一度は訪れなければと思いつつコロナ禍が足枷になりなかなか訪れることができていません。もし美ら海水族館に行かれる場合にはゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
3、絵本、催物などから知識を得る
写真は実体験をした子供が関心や興味を示す教具です。何の種蒔きもないままだとあっさりと終わってしまうのが残念ですが、モンテッソーリ教育を受けている子供は比較的この分野の入り口が開きます。このような教育がなされていない場合は通り過ぎてしまうことが多いように思いますが親が意識をし働きかけることができれば関心や興味は湧きます。いずれであってもやはり実際に天体観察を行い実体験を積ませ、展示会に連れ立ってみたり絵本や図鑑を読んで刺激を与えてみましょう。