2022年6月26日 OSJ第7回勉強会『臨死期のケア』
第7回OSJ勉強会を開催いたしました。今回、運営委員の吉田さんが中心となり、当会を進めてまいりましたが、大変素晴らしい会になりましたことを報告いたします。
社会医療法人社団慈泉会 相澤病院 緩和ケア科総括医長の、野池 輝匡先生をお迎えし、臨死期の患者や対象者へ、私たちはどのように向き合い、何ができるのか?一緒に深く考えられる充実した内容のご講義をいただきました。
【臨死期の評価】
▶死が近い時期の予後は、どのように予測できますか?
▶どのような苦痛や苦悩があるのでしょうか?
【ケアの方法】
▶死が近いと判断した場合、方針をどのように決めますか?
▶症状の薬物療法は、どうしますか?
▶現行の治療やケアの継続/変更/中止のタイミングは?
▶患者・家族へのケア・説明をどうしたらよいでしょうか?など
参加者からのアンケートをご紹介いたします。
臨死期のケアの学びは大切だと思いながら、現在は直接かかわることがあまりないため棚上げにしていました。若い頃病院で働いていた時、がん患者さんの家族から、こんなに何も食べられないのに病院は何もしてくれない、と詰られ、何もできずに辛かったことを思い出しましたが、今日のお話を聞いて、できることは色々あったはずと思いました。今後に生かしたいと思います。
個人として、管理栄養士としての2つの視点で拝聴しました。「緩和ケアとは」という入口から「1人の人として」の関わり方まで、大変丁寧にご教示いただいた濃いお時間でした。ありがとうございました。もっとゆっくり野池先生のお話を拝聴したいと思いました。
貴重なお話をありがとうございました。看取りのケアはまだ未経験です。神経難病の方に関わらせていただくことは何度かあり、だんだんと身体が動かなくなる恐怖を話されたときに、どういう風にお答えするのが正解なのかわからなかったのですが、改めて「傾聴」の大切さを認識できました。沈黙に耐えられるように、その場から逃げない勇気を持てるようになりたいと思いました。とても難しいことではありますが・・・。
テーマに魅力を感じます。今回のお話を聞いて、摂食障害やうつの患者さんにも通ずるところがあり、管理栄養士の仕事は一つではなく多岐にわたり、繋げる役目もあると常々感じています。いろいろな患者さんに接して、患者と家族の関係の問題に、よく直面します。寄り添う、受け入れる、傾聴することが重要である場面が多いです。
これからの患者さんに支援する時の気持ちの寄り添い方のヒントを沢山いただきました。父の末期癌の時は家族の立場でしたが、余裕がなく父に寄り添えては居なかったと今でも後悔が残ります。是非、患者さまやご家族さまにはそうならない様な今持てる希望を一緒に考えられる様になりたいです。素敵なお話ありがとうございました。
私は在宅訪問なので、臨死期に立ち会うことは無いんですが、ACPや臨死期に関しては突然依頼があると思っています。突然来るその時のために、今から知識や、知っている方からの情報共有や、データや研究などが無いかと常に考えています。今回の研修では、どこからそれらを手に入れるのかを知る糸口になりました。臨死期が経験から科学に変化していることが分かり、早速論文や研究を調べてみようと思っています。臨死期とは、という漠然としたものがより詳細に区別できるようになり、在宅ケアに反映できるものはなにか、私にできることを少しずつ増やしていきたいと思います。