漢方薬を知るには生薬から。
薬剤師ライターのみきです。
昔から、現在も漢方薬は病気や苦痛を和らげる薬として知られ、使われています。
そもそも、漢方薬は何でできているのでしょうか。
漢方薬はいくつもの生薬を配合してできていてるお薬です。
では、生薬とはどのようなものなのでしょうか。
生薬とは天然に存在する、薬効を持つ産物から有効成分を精製することなく体質の改善を目的として用いる薬の総称です。
日本ではこの生薬を医薬品として扱うものと食品として扱うもの2種類に分けられています。
漢方薬は含まれている生薬の特徴を生かし、その力を有効に使えるように調整されています。したがって、漢方薬を知るにはまずはこの生薬を知ることが一番理解しやすくなります。しかし生薬を知ると言っても、とてもたくさんの生薬全てを知るにはとても時間がかかります。
私たち、薬剤師でも全てを網羅するのは大変な作業です・・・。
・・・・大学時代はとっても苦手な科目でした(´;ω;`)
別に漢方薬に関心があっても専門家になるわけではないので、自分にあったものや自分の症状を緩和してくれるものが分かれば良いですよね。
でももう少し漢方を理解してもらうため、少しだけ他の人より詳しくなってもらうために少し退屈なお話をしていきますので、お付き合いください。
〔生薬の特性〕
漢方薬を知るには生薬を知ることが理解しやくすくなります。
漢方薬を構成している生薬は『五気』と『五味』という2つの指標をつかって考えられています。
~五気~
生薬の薬性を現します。
その生薬が身体の中でどのような働きをするかを分類わけしたものです
~五味~
生薬の味を現します。
生薬では味は大切な薬効のひとつです。西洋医学ではあまりない考え方です。
それぞれの生薬がこの特性を持ち、それの組み合わせによって自分自身の身体や症状にあったものを利用することで効果が発揮されます。
ここで、注目してほしいことがあります。
例えば、解熱鎮痛薬。
ドラッグストアで鎮痛薬を購入したり、病院で処方されたりして利用した経験は誰にでもありますよね。その解熱鎮痛薬、症状が同じであれば他の人が使っても同じ効果が得られることが多くあります。
(薬剤師の視点からすれば、特に病院で処方されたお薬については解熱鎮痛薬以外のものでも同じ症状だからと言って提供するのはかなり問題があるので控えるようにしましょう)
しかし漢方薬については、同じ症状でも同じ効果が得られないこともよくあります。
それは、西洋薬と漢方薬の『違い』にあります。
西洋薬はその症状、例えば頭痛がする場合がその痛みを鎮める、下痢をしている場合は下痢を止めるという、症状を抑えたり止めたりするように身体に働きかけます。
しかし、漢方薬は身体が本来持つ働きを高めるように働き、自分自身で正常な状態に戻すのを助けるという働き方をします。
そのため、漢方薬を選ぶ際には西洋薬のように症状だけで選ぶのではなく、自分の体質も考えた上で利用しなければなりません。
『私が同じ症状で効果があった』
からと言って、他の人にも同じ効果が期待できるかといえば、そうでないこともあります。
体質まで考えないと効果が期待できないなんて少し面倒な感じもしますが、自分の体質を考えることで、その場の症状を改善するだけではなく未病の症状を改善する効果も期待できるようになります。
*未病・・・・東洋医学の病気の概念です。病気というほどではないが何となく調子が良くない状態のことです。そのまま放置すれば病気になってしまう可能性のある状態のことを指します。