2022年 年頭にあたって
みなさん、あけましておめでとうございます。
良い年末年始を過ごされたでしょうか。
私は、年末に図書館で本を10冊借りて、読書三昧の日々でした。
元旦は、自宅の外は薄っすらと雪化粧しており、少し近くを散策しました。
1月2日は、降雪もなかったので早朝から近くの公園をウォーキングしました。
気温は-2℃でしたが、アップテンポで歩くと体も温まり、爽快な気分で今年の在り方に思いを馳せていました。
新しい年が始まりましたが、新型コロナウイルス感染症はオミクロン株の拡大もあり、徐々に感染者も増えているようで、まだまだ予断を許さない状況が続いています。
昨年は、反転攻勢の年にしたかったのですが、なかなか思うようにはいかない難しい1年でした。
新型コロナウイルス感染症の影響で、半導体をはじめとする各種部品が不足するなどして、自動車の生産台数が当初の予定よりも大幅に減ることになりました。
また、鋼材を中心に原材料価格が高騰し、利益の圧迫につながりました。
一方で、半導体不足などの問題が解消すれば、本格的な挽回生産が始まりますので、当社グループでも従業員の採用を強化してもらっています。
改めて、お客様のニーズに応えられるように、感染対策をしっかりしながら、それぞれの仕事を着実に進めていくことで、今年を反転攻勢の年にしましょう。
うれしいニュース
厳しい環境ではありましたが、うれしいニュースもありました。
1つ目は、上記のように、厳しい外部環境によって自動車用品部門が苦戦する中、一般産業用品部門が健闘してくれて、上期の連結決算では、事業利益を黒字にすることができました。
年初計画には未達でしたが、あらためて当社グループの底力を感じることができました。
2つ目、EV(電気自動車)対応で開発がスタートした薄膜高断熱材「ファインシュライト」は、フードデリバリーの宅配ボックス内の保温のほか、コロナワクチンの定温輸送ボックスにも採用されました。
また、アルミダイカストを製造する企業で、保持炉の外周にファインシュライトを貼り付けてもらったところ、炉から放出される熱を低減する一方で、炉周辺の温度は低下するという結果が得られました。
労働環境の改善に加え、省エネにもつながったということで、カーボンニュートラルに貢献することが分かり、現在、広く展開を検討しているところです。
3つ目は、当社のSRセンサを活用したフレイルチェックです。
これは、以前から九州大学とともに福岡県糸島市で実施していた実証実験の成果を、本社・製作所がある小牧市で展開したものです。
要介護状態に陥る前の虚弱の状態「フレイル」について、その早期発見を図るもので、このフレイルチェックを通じて市民が数値として確認・把握し、改善に向けて取り組むことによって、健康維持に貢献できます。
私も参加して、実際に測定した方から感謝の声を直接聞くことができ、非常にうれしかったです。
また、本活動の運営には当社グループのOBの方にも参画してもらっていることは特筆すべき点だと思います。
従業員の皆さんの日々の活動が実を結び、うれしいニュースにつながったと感じています。
これからも、事業活動を通じて社会に貢献し、「社会になくてはならない住友理工グループ」と言っていただけるように、取り組んでいきたいですね。
今年の方針
今年も、感染拡大防止のため、年頭あいさつを皆さんで集まって聞いていただくことは見送りました。
詳細は、社内報「みつくみ」の1月号に掲載していますので、ぜひ読んでください。
WEB社内報 「みつくみ2」でも読むことができるようになっています。
今年のスローガンは昨年に引き続き、「過去の概念にとらわれずに、変化に柔軟に対応する風土づくり」としました。
従来通りの仕事に満足するのではなく、時代の流れに合わせて、改善を進めていきましょう。
今年も、S.E.C.Q.(安全・環境・コンプライアンス・品質)を遵守し、「信用確実」「不趨浮利」を忠実に守りながら、「萬事入精」の精神で、日々の仕事をがんばっていきましょう。