1/19 千葉 誰もが住みやすい街づくりフォーラム ありがとうございました!
こんにちは、松本佳奈です。
昨日は千葉ハーモニープラザという、福祉に関する施設の中のホールにて開催された『第二回 誰もが住みやすい街づくりフォーラム』で、歌とトーク(!)をさせて頂きました。
足を運んで下さった方、初めて私の歌を聴いて下さった方、実行委員会の皆さま、ありがとうございました!
今回のフォーラム。
時間は午前10時から午後3時。
午前は私のトーク&ライブ、休憩を挟んで午後からは千葉市ひきこもり支援センターの平田智子さんとNPO法人KHJ千葉なのはな会の藤江幹子さんによる「ひきこもり」に関するトーク。
最後は、千葉県中核地域生活支援センターの渋沢茂さんをコーディネーターに、平田さんと藤江さんと私も参加しての座談会。
…という流れでした。
写真を一枚も撮らなかったので(すっかり忘れていました)イメージしにくいですね。なんとか頑張って文章で書いていきますね。
とにかくざっくり言えば、知的・精神・身体・発達障害、ひきこもりや不登校、介護などなど、福祉に関わる方々が年に一度テーマを変えて開催するイベントです。
今年のテーマは「ひきこもり」!!
私は長年ひきこもっていた経験はありませんが、中学時代に1年間学校に殆ど行っていない不登校期間がありました。
学校に行けない間も家の外には出ていたのでひきこもりレベル的には「軽度」ですが、一応私もひきこもり経験者ということで今回出演させて頂く運びになりました。
サブタイトルがなんと
「普通って何?私を決めつけないで!」
私の楽曲「ばかみたい」の歌詞から考案いただきました。
〜簡単な自己紹介〜
1、好き勝手
〜「普通ってなに?」〜
2、ばかみたい
3、ハリネズミ
〜「子育てに失敗した」母にとって失敗作のわたし〜
4、大人だってさ
〜自分で自分を認める、背伸びしない生き方。安心して孤立できる場所〜
5、価値
6、パラダイムシフト
〜価値観の違う人と折り合いをつけて生きていくには〜
7、Strings
〜怒りや憎しみの元を辿って、悲しみを味わい尽くして、自分を癒すこと〜
8、平和への祈り
〜質疑応答〜
時間がなくなってしまって質疑応答できなかった!残念。喋りすぎました。
不登校のこと、家族のこと中心にお話させて頂いたのですが、普段あまりライブで話さない発達障害のこともお話しました。
このブログでちゃんと書くのも初めてかもしれませんが、私にはできないことが幾つかあります。それは、
時間を守ること
忘れ物をしないこと
提出物の締め切りを守ること
業務連絡以外のメールを返信すること
郵送すること
睡眠時間を調整すること
人の顔と名前を覚えること
教室で授業を受けること
何かを"定期的に"行い続けること
コード類をきれいに巻くこと
など。
他にもあるんですけど。
何だそんなことくらい私もあるよ!と言われることもあるし、そうだなあとも思うのですが…
例えば私は時間にちゃんと間に合おうと思ったら3日くらい前から準備しないといけません。大きなイベントごとなら、1週間前からソワソワします。学校やアルバイトに遅刻しないことも一苦労で、毎日ものすごいストレスでした。
遅刻しないためにはやらなきゃいけないことが幾つかあります。
ひとつは、朝起きること。笑
朝起きるためには、前日きちんと寝ないといけません。疲れすぎていてもいけません。疲れていたり睡眠時間が短いとどうなるかというと、翌日全く起き上がれません。起きれたとしても、昼寝しないと一日持ちません。昼寝できないと…立ったまま寝たり、話していたのに突然寝落ちしたり、本当にします。実はこれで車の事故をやったこともあります。
(あまりに症状ひどかったので、ナルコレプシーや過眠症などの睡眠障害なのかな〜と思っていました)
何か大きなイベントの翌日は一日中寝込みます。寝込むことを前提にスケジュールを組みます。なので、突発的に忙しくなることは苦手です。予定が詰まりすぎるのもだめです。
もうひとつは、洗濯や掃除。出掛ける準備。
出掛けるとき、洗濯や掃除が中途半端だとどうしても気になってしまって、そちらに集中してしまいます。鞄の用意なども、前日までに終わらせておかないと何を持って行ったらいいのかわからなくなり、必ず忘れ物をします。
なので、遅刻をしないために、前日の夜に洗濯も掃除も準備も済ませておく必要があります。面倒くさいですね(笑)できない時ももちろんありますが、それは多大なストレスになります。
しかも、それだけ準備しても、必ず何か忘れ物をします。いくら事前にリストアップしていても、忘れます。絶望!
そしてもうひとつ大切なのは、何時のバス・電車に乗るのか。車だったら渋滞や工事の情報を調べておくこと。何度確認しても心臓がばくばくします。目の前でバスを見送った回数、目の前で電車の扉が閉まった回数は人生で軽く100回を超えるのではないでしょうか。
間に合わないことを前提に一本前のバス・電車を設定しても、きちんと、どちらにも間に合わないように到着します。車も、渋滞情報をどれだけ見ても、それを見越して時間を計算することができません。
じゃあどうすればいいのかと言うと、「1時間前に着くように行く」「時間を守らなくても良い予定を、守らなきゃいけない予定の前に入れておく」です。
例えば友人の結婚式(これもほぼ受付に間に合ったことがありません)があったとしたら、その前に「近くの喫茶店でお茶をする」という予定を入れておきます。そうすれば間に合うことができます。
…ここまで書いていても、「お前、何言ってんの?」と自分でも思います。笑
そんなのちょっと気をつければいい話じゃん!誰でもあるし、みーんな気を付けてることだよ!そんなこと繰り返してたら信用失うよ!と、本当にそう思うんです。
しかし、
できないんです
32年間、どんなに当たり前にやろうと思ってもできないのだから、本物です。
絶対に遅刻しちゃいけない日は、相当頑張っています。それでも時間通りにそこに着くまで緊張して、たまらない気持ちになります。遅刻をしてしまうこと、それによって信頼を失うことは本当に本当にものすごいショックとストレスです。相当落ち込みます。だから必死で対処法を考えてきました。
これはほんの一部ですが、私にはそんなところがあります。問題なのは、それによって人間関係に支障が出ること、仕事に支障が出ることです。
もはや私の近しい友人、家族はそういうことに理解がある人ばかりなので、お陰様でとっても生きるのが楽です。できないことを手伝ってもらう、SOSを出すこともできるようになってきました。
一人で抱えないこと。
頑張りすぎないこと。
ほんとに気を付けています。
そんな風になれたのは30代になってからです。
元を辿れば、家族のことも、不登校も、音楽事務所の詐欺も、他に思い当たる数々のトラブルも、私が「一人で解決しようとしたこと」がひとつの原因な気もします。周りを信頼していなかった、相談しなかった。
一人で乗り切るしかない時もあるんですけどね。音楽事務所の詐欺に遭って借金を抱えた時、泣いたって叫んだって誰かが借金を肩代わりしてくれるわけじゃない。失った信頼は戻らない。それを痛感しました。あれも大きな出来事だったのかな。
年月をかけて少しずつ、自分の取扱説明書ができてきたような気持ちです。
長くなりましたが、昨日のフォーラムではそんな話も交えてみました。
ひとくちに「いじめによる不登校」といっても、原因は必ずしも「いじめ」だけじゃないかもしれない。家庭環境、親との関係、当たり前とのズレ、その子自身の価値観。
人それぞれ理由も対処法も違う。
不寛容極まりない世の中ですから(昨日ちょうど小室さんの記者会見をつい見てしまい、ずどーーーんと暗い気持ちになりました。先の見えない妻の介護をしながら、自身も闘病しつつ働いていて、それでも重箱の隅を突かれ、引退していくのか…と)
できないことをできないと言える場所
もう頑張れませんとギブアップできる場所
頑張らなくてもいいよと言ってもらえる場所
大切なんじゃないかと思いました。
休むときはしっかり休んで…ちゃんと睡眠取って、ご飯を美味しく食べて。整理がついてきたら物事は自然と動き出すだろうと私は思っているんですよね。
…長くなったのでこの辺で。
フォーラムのこと全然書いてない。笑
こんなことを書きたくなるような内容だったということです。とっても充実した、貴重な時間を過ごさせていただきました。
改めて、私を起用して下さった実行委員会の皆さんに感謝です。この場を借りて、ありがとうございました!
今日もあなたが元気でありますように。
愛を込めて。