事務所開業の話16 「健康」
「事務所開業と健康」と題して、今回はお話しましょう。
一般に、この種の本には、健康については述べる章を設けてはいません。
しかし、自分一人で開業している、多くの事業者にとっては、今更言うまでもないのですが、いかに健康が大切かは、ちょっとでも心配な病気にでもなった時には、よくよく考え込んでてしまう事なのです。
ひとつの仕事に、生きがいを感じる仕事程、その感情の起伏には、累々たるものが思い起こされもしてくるのです。
そういう私は、一生この仕事を、続けたいと思っています。
一生というのは、死ぬまでやりたいと言う思いなのです。
抑々、いくら高年齢者になった時でも、「無職」であると言う状態が嫌なのです。
80歳、90歳になっても職をもって働いていると言う人を羨ましく思います。
例えば、有名な105歳で死ぬまで医者だった、日野原重明医師を、その点尊敬します。
人生には「生きがい」と言うものが必要です。
歳を取ればとるほど、色々な希望も夢も消えていきます。抑々、体が老化の一歩をたどります。体は年相応の変化を見せるのに対して、精神年齢は、40代50代ぐらいで止ってしまう事を聞きます。勿論、これも人さまざまでしょうが。
成功しているなどとは、これっぽちも言えないのですが、時として思うのは、この仕事もっと早く始めればよかったと思えることが幾度となくあるのです。
人は健康であれば何とかなるものです。
その為にも、「運動」が必要です。
このところよく目にするのは、「歩く事」です。
急がなくてもよく、兎角ゆっくりでも毎日歩くことが健康の基本です。
兎角、行政書士も、「事務屋」ですので、運動不足になりがちです。
歳を取って「動けなくなる」という時こそ、我が身に悲しみを集中してしまう事は目に見えます。
超高齢になっても働いている時には、収入が目的になっているのは良くないでしょう。
「働いていると言う時が、幸せ」とか「働く事しか、私には他に何もない」でも、それは、すばらしいことだと思いませんか。
多くの人は、「こんな年になっても働かなきゃいけないのか」と思う事が多いでしょう。
勿論、残念ながら、年金や収入もなく、高齢者でも働かざるを得ないと言う人も見えるでしょう。その時は、自分がみじめに思えても来るかもしれません。
しかし、それでも、若し健康であり何とかでも働けているとしたら、「まだ働けると言う幸せ」と感じられないでしょうか。
今は、定年制を70歳ぐらいに延ばすほど、多くの人が、昔に比べまだ働ける体力があるとして、定年延長を伸ばすように、国自身から、求めています。(若い労働力不足に対しても)
それほどに、働ける年齢の体力が伸びてきています。
これを利用することも、「生きがい」ではないでしょうか。
「俺は、もう働きたくない」と思うのも当然です。
「定年が来て、その後は、趣味だけとか、趣味もなく何もすることもない」というのは悲しいものです。それで、「早くボケてしまう」ともよく言われます。そのようになるのも嫌です。
人間出来るものなら,死ぬまで、心身ハツラツとしていたいものです。
その為に、日ごろの健康維持のための、「運動・食事」が大切ですし、「思考する時間も持つための行動(例:読書・知人友人とのコミュニケーション)」も必要です。
如何でしょう。
「運動・健康維持にかまっている時間などない。今は兎角、仕事を増やさなければ・仕事の勉強をしなければ」だけでいいでしょうか。
誰もが言います「体が資本」だと。
死ぬまで仕事がしたいと思っていても、出来ないかもしれません。そんな時が来たら、どれだけ悲しむでしょうか。想像にあまり難しくありません。いくら年にはかなわないと言えども、何とかとでも思うでしょう。
定年後の「生きがい」とは、「趣味を持つ」とか「孫や家族と一緒に暮らせる」というだけでは、ないでしょう。
毎年一回ある安いお金で受けられる国の「特定健康診断」等は必ずやっていますか?
「やったことが無い」という人も聞きますが、必ずやりましょう。
あれは、車の定期検査の様なものです。やっているかどうかで、違いが出て来ます。
勿論やったから大丈夫とも言えません。事実、先日やったばかりなのに・・という人も見えます。又、それをやったら、良くない事がわかったこともあります。
オプションの大腸検査など他のをやっても、わずかな金額です。これを利用しないのはもったいないです。
そして、私はよく言いますが、「人生80年」「人生100年」と宣伝材料に使われますが、決して、貴方の寿命を保証しているものではない事を肝に銘じましょう。
あれは、そういう人が増えて来ただけの話です。
80歳まででも必ず生きられる保証は全くないのです。
明日は誰にも保証されていません。
今の今まで仕事をしていた・今の今まであの人と話していたのにという事は、巷に一杯一杯あるのです。全く信じられないような話は、世間にゴマンとあるのです。
元安倍総理も全くそうでした。信じられません。今の日本で・・・