【私見】大人になったら、レターポット②
いい加減、バンドのブログを私物化するのは辞めなさい、と相棒に突っ込まれそうなボーカルひがしです。
巷で話題のレターポット。
ますます利用されている方が増えているようですが、やはり批判的な意見もあったりもするようで、ユーザーの端くれとしてちょっと突っ込んで、前回と違う感じ(前回は自分の過去の体験との照らし合わせでした)で、批判も覚悟で書いてみようと思います。
今回は前回よりも、こじつけが多いかもしれません。。。
↓前回の記事はコチラ
一度、『財』として意識することも辞めてみる
色々とソーシャルなどを拝見させて頂き、一番多く目にするのは、やはり現実のお金との換金の可否や、財・価値の定義付けの個人差というか、そんな内容が多いですね。
これは考えたのですが、例えば1レター=5円という、ある種の現実世界との出入口の部分だけがフォーカスされ過ぎて、やれエセ仮想通貨だとか、独り歩きを始めている様な状況になってしまっているのだと思います。
西野さんのさまざまな発信を見ても、『レターが新しい財そのものである』という内容は一言もなくて、『新しい経済圏が出来るのではないかという実験として、言葉に価値を載せてみる』という根本的な主旨が読み取れます。
なので、(ここが一番批判されそうですが)敢えてこういう置き換えで今回は記事を書きます。
レターポットという、『スマホゲーム』を始めました、と。
もう一度『遊び方』を確認する
例えば、なんとかRPGを始める(世界に入る)のと同じように、レターポットの『世界』に入ります。
ここで現実世界の費用が発生するので引っ掛かる方が多いのだと思いますが、今回はゲームに置き換えているので、ガチャガチャに課金することと同じ事で、強い(ある程度持っている)状態で始めるか、ゼロから始めて既に始めているユーザー様に分けて頂く(あまり持っていない)か、という違いに置き換えられると思います。
(僕は後者でした)
そして、出てくる敵をやっつけるのがなんとかRPGの主旨であるように、レターポットは、誰かに対する感謝や恩義をレターに託して循環させていくのが主旨となります。
ユーザー自身がレアカードとなる
変な言い方ですが、これがレターポットの肝だと思います。
前回の記事で『郵便やさんごっこでたくさん手紙を貰った奴は回りに助けられてた』話を書きましたが、レターポットの中ではレターをたくさん流動出来る人に価値があると、そういう評価基準になっています。
これがなんとかRPGだと、強いアイテムや希少なカード等を得て、自分のデータ数値を上げて、更に強い敵をやっつけてストーリーを進める事が目的になると思いますが、1万円分のガチャガチャを引いても、『ナンチャラスーパーレア』が出てくるかどうかはわかりませんし、『ナンチャラスーパーレア』がすごいというのも、そのゲームをやっている人にしか今のところわかりません。
これは正直、レターポットをやっている人にしかレターポットの価値基準は分からない、という事も言えると思いますが、この二つの一番の違いは、レターポットが運営が『1レター5円』という『ものさし』を与えて、あとの価値判断をユーザーに定義させている反面、なんとかRPGは、『ナンチャラスーパーレア』が『ナンチャラスーパーレア』たる価値基準そのものを、運営から与えられてしまう事が一番の違いでしょうか。
なんとかRPGにはスカとナンチャラスーパーレアが混在する分、例えばゲットするために3万円掛けてる人を見て、そのお金の掛け方や、そのレアのデータ数値を評価して『あいつタダ者じゃないな』となるわけですが、レターポットでは、レターを3万円分買って保有している事には誰も何も価値は感じず、レターのやり取りをした数値を評価して『あいつタダ者じゃないな』となるわけです。
強いて言うなら、ガチャガチャをたくさん引く要領で、恩贈りの言動をたくさんやられてる(あるいは恩義に感じた方がたくさんいらっしゃる)方そのものが、ある種の数値の高い『レアカード』たりうるわけです。
もしどうしても実体経済に拘るなら
色んな記事を拝見しても、やはりこの内容に対する議論は尽きないと思います。
実体経済に反映するひとつの出入口は、やはり『1レター5円』の価値尺度です。
極端な話、上記の『ナンチャラスーパーレアカードで経済を回す』と考えた時に、『ナンチャラスーパーレアカードを見せてくれたらアイスのオマケひとつします』と言うサービスを始めようとするスイーツ屋さんが居たとして、ひょっとしたらある人は『こちとらこのカードを得るために3万円かけとんねん!』となるかもしれません。つまり『経済圏』を成立させる事は出来ません。共通の価値認識がないからです。
ここで1レター5円が効いてきます。レターポットユーザーの価値の共通認識です。
実際何かで見たのですが、支払いの一部をレターの贈りで受け付けるというサービスをされている方も居られるようで、例えばその方がそれを導入した結果、お客さんの口コミが増えて売り上げが上がるかもしれませんし、ユーザーさんも現実の財の消費を減らすことが出来ます。
これは、あなたとわたしの財の直接交換には至らないけど、レターポットをひとつの動機として使いこなすことで、結果としてレターの増加と売上の向上がリンクするなら、そういう意味では充分に換金している意味合いになるのではないでしょうか。
それに、ナンチャラスーパーレアを引き当てたから、運営これを3万円と交換しろ!という人はいないと思いますよね。それは価値と財の直接交換が目的ではないからです。
レターポットも価値と財の直接交換が目的ではなく、ソーシャル、現実世界問わず、感謝の可視化、信用の可視化が目的と評価基準なので、換金する必要がないという結論になったのだと思います。
レターポットのやり取りで得た信用を担保に、ファンディング等をやられて目的を達成し、副次的に換金に繋げたという方もいらっしゃいます。
本来感謝の気持ちを伝えるために何かを贈ろうと思っていたのに、今では贈る動機よりそのモノ自体の比重がとても高くなってしまった。
そんな中、感謝や恩義そのものを可視化するレターポットはやはり面白いですよ。
↓面白かったらレターの応援おねがいします。
今回もオチはココ!(笑)
※バンドもよろしくね!