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フェルデンクライスキッズ

88歳を迎える私の母から学ぶ

2022.07.02 00:34


母は血圧はかなり前から高め、ここ数年は脚の痛みがある。認知機能、視力、聴力は年相応。歯の状態は良くも悪くもない。母は私達姉妹が中学生になった頃から仕事に復帰している。

当時、県で初めて創設された特別擁護老人ホームの管理職として、職員の長を勤めていた。退職後はボランティア活動団体「さくら会」という認知症を抱える家族の会を立ち上げ30年余り会長を務めた。その間、幾つかの名誉賞なども頂いている。


そんな母との思い出もたくさんある。その中の一つ、私からみた、母の子育ての感想。

幼児期のしつけは厳しめだった様に思える。小学校入学以降は、特に厳しく怒られることは無かった。善悪、一般的な社会常識などの客観的な判断の前に、常に母は100%あなたの味方ということを感じていた様に思う。私が、こう思うのも、3人の子供達が成人し、これまでの自分の子育てを振り返り感じる事なのかもしれない?良いも悪いも母からの影響を感じる。そして、私と子供達との関係は、これからも続く…私と母との関係も…


最近は定期的に静岡の実家を訪ねている。そして、実家の冷蔵庫を開けると、うぅん🤣同じものが沢山、例えばヨーグルトが大量!一緒に買い物に行くと、必ず買い物カゴに入れるものが…

その一つ、今は季節はずれのりんご。買い物から帰ると、そのりんごは綺麗にむかれ塩水にさらされたのちに私の前に出てくる。私が、そのりんごを一口かじると、「美味しい?」と私に聞く。こうやって何十年も家族の為にしてきたこと母の人生を思う今日この頃だ。


母には亡き父とのあいだに私達2人の娘とそれぞれの夫、孫5人がいる。母と既に他界している父は私と妹を大学へ進ませてくれた。私は体育、妹は音楽。そして、私と妹の子供達5人の子育ては父母、無しには語れないくらい、助けてもらった。おかげで姪2人を含めた5人の孫達も、普通に育った。そして福祉、治安維持、教育現場と、それぞれの道を歩み始めている。こうしてみると孫達が選んだ職業から、おばあちゃん、母(私達姉妹)のスピリッツを感じる。繋がっていくのだとふと思う今日この頃だ。


   母の部屋の一枚の写真


母は戦争も経験した。幼少期には生母と死別している。その後、父親の再婚相手の養母と歳の離れた姉である私にとっては叔母に育てられた様だ。私はその今は亡き叔母が大好きだった。母の部屋にかけられた一枚の写真から思う。(写真左側が母、右側が叔母)