HAWK CB250T / HAWK-II CB400T 1977
2018.01.20 11:00
HAWK CB250T 1977
このエンジンの最大の特徴は、何と言っても超ショ−トストロ−ク(62 ×41.4mm) のユニットにある。吸入2 /排気1 の3 バルブ2気筒。吸入側のロッカ−ア−ムは枝分かれして、バルブ・コイル・スプリングはアウタ−/インナ−共に6 本ずつの計12本を有している。つまり、2 バルブ並のメンテナンスで4バルブ化に匹敵する性能を図っているもの。プレ−ンベアリングを軸受けとした一体式クランクは180 °、2 個のバランサ−で一次振動を消している。鈍重なスタイルに似合わない高性能ス−パ−・スポ−ツ・モデルだった。
HAWK-II CB400T 1977
メカニズム的に見れば、非常に良く出来たモデルだ。エンジンのメカ・ノイズは抑えられ、出力面では、ノビのある回転とフラットな特性で、扱い易さもライバル車中で最も優れていると言える。しかし、外観から刺激されるものに何か物足りなさを感じる。ス−パ−スポ−ツ・モデルでありながら、印象は全く異なる。ブ厚いシ−ト、目線の高いポジション、柔らかめの前後サスペンション、捩じれに弱いフロント・フォ−ク等、気に掛かる部分もある。サ−キット走行向きではなく、一般公道に根差したコンセプトが活かされた。