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タイ映画「The Teacher’s Diary / すれ違いのダイアリーズ」(2014年)超おすすめ!キャストとあらすじ

2022.03.26 10:45

おすすめ度:★★★★★ 昔通った小学校に行きたくなる映画です!


2016年に日本でも上映されたタイ映画「すれ違いのダイアリーズ / The Teacher’s Diary 」(2014年) は、教師を目指す青年ソーンがある日、タイの山奥にある水上学校に赴任することからストーリーが始まります。携帯電話も通じない貧しい湖上の村での子どもたちとの出会いと奮闘、そして校舎で見つけた前任のエーン先生の日記。この日記が見知らぬ2人の教師をつないでいく感動作です。


実話から生まれた奇跡のような物語

日本語の公式サイトによると「2つの実話から生まれた奇跡のような物語」。映画予告(日本語版)のラストのコピーは「しあわせに、きっと会える」。この映画を見ると、なんとも清々しくて懐かしい感動に包まれ、子どもの頃に戻りたくなるのは私だけではないはず。タイでも大ヒットを記録した映画だそうです。


新米教師のソーン役のスクリット・ウィセートケーオ(Sukrit Wisetkaew)はタイで大人気の歌手のひとり。前任教師のエーン役のチャーマーン・プンヤサック(Laila Boonyasak)は数多くの作品に登場する人気女優。ストーリーを通して、2人とも元恋人との別れに傷心しながらも、水上学級の子どもたちの成長とともに強く大きく前進していく姿が描かれているのですが、どう考えても2人にとっては前向きな別れですので、観ていて清々しいです。

ソーン役のスクリット・ウィセートケーオとエーン役のチャーマーン・プンヤサックのほかに、Netflixのタイ人ドラマ「バンコク・ブレイキング」で主演を務めたスコラワット・カナロット(Sukollawat Kanarot)がエーンの元婚約者ヌイ役で出ています。「大事な脇役」とでも言うべき役を務めていて、主役級の俳優さんのちょい役姿が観られるおもしろい作品でもあります。


タイの地方農村部の暮らし

今やタイといえば東南アジアきっての経済成長を遂げる国。今も途上国とはいえ、バンコク都に限っていえば、東京やシンガポール、クアラルンプールと遜色のないほどの急発展を遂げているといっても過言ではありません。


ただ、バンコクを一歩出て地方へと足を運ぶと、そこはまた別の世界が広がっているのも事実。バンコクと地方の農村部では、産業形態や物価、社会経済的な開発と貧困の状況も大きく格差があり、「すれ違いのダイアリーズ」に出てくるような貧しい湖上の村も映画の中だけの話ではありません。


ソーンがボートで水上学校に向かう途中、スマホのシグナルが届かなくなるシーンがありますが、都市部と農村部の格差がそういったところにわかりやすく表現されているようにも見えます。生徒の中でひとり、家の手伝いをするために学校に来られない子もいます。現在のタイでは、大学に進学する人も多いですし、海外留学をする人もたくさんいますが、地方へいくとなかなか学校へ通うのもままならない子どもたちがまだいるということなのだと思います。


この映画とは少し離れますが、タイの農村部だけでなく、世界の途上国に生きる子どもたちを日本から支援する方法があります。


というわけで、映画「すれ違いのダイアリーズ / The Teacher’s Diary 」めちゃくちゃおすすめです!