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《大肉球曼荼羅 第2章⑰スダチとアンズ》

2022.07.04 04:00

猛暑日から一転、台風が近づいている今日この頃、久々の過ごしやすい気温です。


画像は、茨城県の大洗シーサイドステーション2Fにある、どうぶつ雑貨店only-shopさんで委託させていただいている様子です。コーナー作ってくださいました!ブログ小説でお馴染みの猫沢さん達の、お求め易いミニ原画やポストカード、ラミネートミニポスター等を置いて頂いております。

お近くにお越しの際は、是非、お立ち寄りくださいませ。


そして、9月の二人展のお知らせです。


では、物語の続きをお楽しみください。



《大肉球曼荼羅 第2章⑰スダチとアンズ》


「スダチちゃん、警察行こう、そして謝ろう」

「う、、うん、でもう…もう一人の子が…」

「その子も連れていこう」

「無理だよ…」


連れの少女アンズは、何かに巻き込まれた事を察知しつつ腕組みをし考え込みました。彼女は別段、猫沢ファンでもロドニアファンでもない、どちらかと言えばハーオスファン。彼が演奏する公園で偶然仲良くなったお友達なのです。


彼女達は、いわゆる音楽を愛する猫達、彼女らのネットワークは独自に構築され愛好家同士の交流など、スマホのような小型通信端末を通じてやり取りされているため様々な情報が入ってきます。


ここ最近、ロドニアのファン達の、猫沢さんへの強烈なバッシング行動が問題視され、警察も動いていると言う噂が拡がり音楽ファン達の間で物議が醸し出されています。分離し対立した形である事は言うまでもありません、、少女の1人、スダチは、猫沢ファンでもあり、ロドニアファンであり、ハーオスファン、どのファン達との交遊もあり、はたまた一般猫達との板挟みとなり、時折、心ない言葉を浴びてしまいます。


そのそうな荒れた様子を、猫沢さんは、知らないはずもなく、かと言って、その渦中に入り民衆猫達を前に本当の事を語ったところで石が飛んでくる勢い、何か方法はないかと模索しつつ、静かに見つめています。



その頃、虚空庭園では…


「やっぱり兄さんの作るパニャーンは美味しいなー」


猫沢さんは、鼻歌交じりで頬張ります。


「空(くう) ここに来て大丈夫なのか?狙われてるんだろ?」


風さんは、少々心配そう


「SP-8888(フォーエイト)のお陰で誰も近づいてこない、と言うか気づかれない、皆は私を彼のマネージャーか何かと勘違いしてるよ」

「なるほど、星の猫の大半はお前を批判している、異常なくらいね」

「異常だよ…毎日、街中はロドニアフィーバー、どれもこれも巧妙な仕掛け過ぎて誰も気づかない。でもね、どうって事ないよ」


不思議と余裕の表情の猫沢さん「波(周波数)」を知り尽くした先に見えるロドニアの戦略は、彼にとって、さほど難しいものではないと…?


気になるのは、さっきの少女、あり得ない表情で走り去っていた姿、


「SP-8888(フォーエイト)」

「はい」

「さっきの少女達の事、調べてくれないか?」

「御意、私の記憶画像データを署に転送し解析します」

「たのみます」


「そう言えば、Σ達は一緒じゃないんだな?」


いつものカワイイ相棒達がいない違和感に、風さんは戸惑います。


「SP-8888がいる時は、Σ達は研究所で仕事してる、発表会の準備が進んで助かってるよ。タテゴトウオはΣ達が大好きでね、遊んでくれて喜んでるよ」

「今度連れておいでよ」

「いいよ、あれ?これは何?」


猫沢さんは、小さなフライヤーに気づきました。


「あぁ、これはミニライブのお知らせだよ、ハーオスって猫なんだが知ってるか?」

「ハーオスって、あのハーオス!?」

「あぁ、見に来る?」


猫沢さんは、大きく縦に頷きました。


意外なところで繋がる事に驚く猫沢さん、まさか、彼が常連だったなんてと、


「兄さん、あのさ、ハーオスさんて、ケイオスさんに似てるよね。こないだ初めて彼を見た時、ビックリしたんだよ!」

「そうだったのか、私は、ケイオスさんと会っていた頃の記憶が乏しくてね…あの時、一緒に戦った記憶はあるんだが…彼の顔も音楽もほとんど覚えちゃいない。ただ、ハーオスさんの音楽は不思議と懐かしく感じて、思わず演奏をお願いしてしまったんだよ」


「ありがとう兄さん、あの頃カルカナル社は、とても良い行いをしてると思っていたよね」


猫沢さんは、子猫時代を思い出していました。

猫庭博士と風さんの3人で子猫探偵団を結成し、カルカナル社に立ち向かった事を、、


「あぁ、真逆だったな…」

「この空気、あの頃と似てるね」


猫沢さんは、ふと思い出したように、ケイオスさんの曲を奏で始めると、風さんは、何かを思い出したのか目頭を押さえ鼻をかみました。


吟遊詩人ケイオス、彼は、猫沢さんが子猫の頃に知り合った、カルカナルの悪行に終止符を打つために戦った猫、猫沢さんにとってヒーローそのものであり、音楽(波)に興味を持った最初の猫、彼の原点…


「発表会の準備は進んでるかい?手伝うことあったら言ってくれよ」

「ありがとう」


猫沢さんは会計を済ませると、お持ち帰り用のパニャーンを抱え裏口からソッと出ていきました。


[第2章 おわり]


 (※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】SF物語を展開中です。

そんな楽しい猫の星の世界観、毎年、東京.高円寺[猫の額]さんにて発表しています。2022年9月は同会場にて、木元慶子さんとの二人展「宇宙の猫祭り」を開催いたします。来年も開催決定です。よろしくお願いいたします。

猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)

※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)

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